★名盤カレー

01.マーヴィン・ゲイでカレーを作る


Jinsuke MizunoJinsuke Mizuno  / Jun 11, 2020

Marvin Gaye/アルバム『What’s Going On』(1971)をBGMにチキンポテトカレーを作ってみた。

総調理時間:40分40秒

反戦をはじめ、各種社会問題に言及した歌詞が続くけれど、このアルバムを聴くときは、深いことは考えず、曲調に身を委ねることにしている。本人のメッセージを受け止めずに楽しむのは、聴く側の特権かなぁ。

モータウンの社長ベリー・ゴーディが、このタイトル曲を気に入らなかったため、シングルカットに難色を示したという話がある。にもかかわらず、Billboard Hot 100で2位、R&Bチャートでは1位を記録。

そんなエピソードになぞらえ、フェヌグリークシードを真黒く焦がすところからスタートすることにした。「大丈夫か? これ」と難色を示したくなるが、できあがってみると誰もが「おいしい!」と喜んでくれそうなカレーができあがる。カレービルボードで2位、とれるかな?

※ 曲が変わるたびにプロセスを変えます。
※ レコードをお持ちの方は、A面からB面へのスイッチをスピーディに。
※ CDをお持ちでない方は、YouTubeなどをご利用ください。

【材料・3~4人分】

太白ごま油 大さじ3
フェヌグリークシード 小さじ1/2弱
クミンシード 小さじ1
玉ねぎ 大1個(300g)
しょうが 1片
にんにく 1片
パウダースパイス
・コリアンダー 大さじ1
・ターメリック 小さじ1弱
・レッドチリ 小さじ1強
塩 小さじ1強
砂糖 小さじ1/2
鶏もも肉 250g
水 300ml
じゃがいも 250g
トマトピューレ 大さじ2
ガラムマサラ 小さじ1/2
ライム汁 1個分

【作り方・A面】

1. What’s Going On(3:53)
鍋に油を強めの中火で熱し、フェヌグリークシードを加えて真黒くなるまで炒める。真黒くならなさそうなら、火をさらに強める。玉ねぎをスライスする

2. What’s Happening Brother(2:43)
玉ねぎとクミンシードを加えて強火で炒める。しょうがをみじん切りにする。

3. Flyin’ High(3:49)
しょうがを加えて強火のまま炒め続ける。にんにくをすりおろす。

4. Save the Children(4:03)
にんにくと50mlの水(分量外)を加えて水分が飛ぶまで炒める。じゃがいもを小さめのひと口大に切る。

5. God Is Love(1:41)
パウダースパイスと塩、砂糖を加えて中火で炒める。

6. Mercy Mercy Me(3:16)
鶏肉を加えて強火にし、表面全体が色づくまで炒める。

【作り方・B面】

1. Right On(7:31)
水とじゃがいもを加えて煮立て、ふたをして弱火で煮る。

2. Wholy Holy(3:08)
ふたを開けてトマトピューレを混ぜ合わせ、中火で煮る。

3. Inner City Blues(5:26)
ふたをして弱火で煮込む。ライムを半分に切る。

4. Bonus Track/God Is Love(2:48)
ふたを開けてガラムマサラを加え、弱火のまま煮る。水分が足りなければ足し、多すぎれば火を強めて煮詰める。

5. Bonus Track/Sad Tomorrows(2:22)
ライムを絞って混ぜ、ふたをして煮る。火を止めて、必要なら塩で味を調整する。

【チャレンジ感想】

A面1曲目“What’s Going On”では、フェヌグリークシードが時間内にちゃんと黒くなるかならないか、目が離せない。アルバムタイトル曲だというのにいきなりハラハラ。A面6曲目“Mercy Mercy Me”を聴きながら、「曲の代わり目は身構えていないと自然すぎる……」と思わず独り言。ボーッとしていると、次の手順へ行くのを忘れてしまいそう。B面1曲目“Right On”でふたを閉じたら、コーヒータイム。B面2曲目“Wholy Holy”あたり、気分次第ではトマトじゃなくてヨーグルトベースにしてもいいかもなぁ、と思いながら……。B面3曲目“Inner City Blues”、ライムを切るのにふさわしい、清々しい曲調。心地よい。B面5曲目“Sad Tomorrows”。ボーナストラックの最後2曲分がこのカレーの仕上げにちょうどいい時間。おいしいカレーができました。

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