
韓国食日記 003
テジクッパインザハウス
新丸子で[BIG BABY ICE CREAM ]、目黒で[NOON][PARLOR NOON]を兄弟で経営している吉田健太郎です。
渡韓歴24回の32歳がお送りします韓国食日記。
ここで唐突に私の好きな食べ物ベスト3を発表いたします。
①テジクッパ ②坦々麺 ③春菊になります。
そうテジクッパが大好きなのです。ある冬の寒い日にソウル永登浦市場[アウネジャント]で食べたテジクッパが衝撃的に美味しく好きな食べ物1位に君臨しました。
テジクッパは豚肉や野菜で煮出したスープを使った釜山の名物料理になります。ソウルは白濁したスープ、釜山は透明なスープが特徴です。日本で美味しいテジクッパを探すのは至難の業、なかなか専門店が無いのです。
そこで、このコラムでは家でテジクッパを作りたいと思います。年明けに釜山で食べたテジクッパの復習という事で今回は釜山流です。
買い出しは新大久保にある[韓国広場]へ。こちらのスーパーは韓国調味料はもちろん野菜と肉が充実しておりいつもお世話になっています。店前にコイン式の路面駐車場があるので便利ですよ。お腹が空いたら目の前の[明洞のり巻き]でお食事も。
まずは野菜。長葱、玉葱、生姜、ニンニクを。長葱は緑の部分がある物をお選びください。
韓国唐辛子パウダーを。韓国の唐辛子は辛さが控えめなのでタレ等に使用の際におすすめです。
豚肉を。部位はお好みで構いません。今回は脂が乗ったバラを選びました。
最後にトッペギを。現地のサイズと合わせて4号を選びました。
家に帰って料理開始です。まず必要な物を写真に収めました。
釜山流テジクッパ(2人前)
【材料】
・豚バラ 300g
・長葱 1本
・玉葱 1個
・生姜 1ケ
・ニンニク 10ケ
・黒胡椒粒 10粒
・ローリエ 1枚
・水 1.5L
【作り方】
①豚バラを沸騰した鍋で5分ほど煮て臭みを取り除きます。
②水を取り替えて具材全部を鍋に入れます。
③90分中火で煮ます。
煮ている間は、食べる時に味を調整するタテギとニラ和えを作ります。
④タテギは韓国唐辛子パウダー、刻みニンニク、醤油、味醂を適量いれ混ぜて完成。
味の調整はお好みで完成後にバランスを整えて下さい。
⑤ニラ和えはニラを刻み、ごま油と韓国唐辛子パウダーで全体を和えて完成。
90分煮終わりました。
⑥豚肉を取り除き、残ったスープは水分以外の物を濾して取り除きます。
⑦豚肉は1cm間隔でカットします。
⑧トッペギにご飯、カットした豚肉、スープ、葱の輪切りを入れてグツグツするまで煮ます。
⑨完成。
2時間ほど完成に時間はかかりましたが、簡単な作業が多くストレスフリーな調理でした。
いざ実食です。
テジクッパの横には先ほど作りましたタテギ、ニラ和え、そして塩味を調整するアミの塩辛を置きます。
まずは何も入れずにスープを啜ります。素材の味がありつつも少し物足りない。。タテギ等を入れて自分好みの味を探ります。バチっと味がハマりました。
テジクッパは色々入れてこそ素材の味が際立つ料理なのです。年明けに釜山の老舗[ミリャン]で食べたテジクッパを思い出しました。
私に日本テジクッパ金メダルを掲げます(褒めすぎ)。豚肉をいかに柔らかくするかが調理のポイントな気がしました。
ぜひ家族やパートナー、友達そしてご自身にテジクッパを作ってみてはいかがでしょうか。
東京でテジクッパ専門店を作るのも面白そうです。この字カウンターで24時間営業、大きな寸胴で同じメニューをずっと出し続けるお店が頭に浮かびます。場所は新宿か目黒あたりで。
- 株式会社DINERディレクター
吉田健太郎 / Kentaro Yoshida
1992年神奈川県生まれ。[BIG BABY ICE CREAM][NOON][PARLOR NOON]を兄弟で経営。会社ではSNSやデザイン・ディレクション業務を主に行う。趣味は横浜DeNAベイスターズの応援と韓国旅行。
IG @kentaroyoshida
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