「泊まるだけ」のホテルは、「泊まるだけ」にあらず。

YANAKA SOWがオープンしました


PromotionPromotion  / Jun 27, 2021

谷中に新しいホテル「YANAKA SOW」が誕生しました。ホテルといえば一階にはカフェがありコーヒーが飲めて、レストランやバーがあり…と、館内でも食事やお酒を飲み楽しむことができる。というのが定説でしたがそれらをあえてストイックに削ぎ落とし「宿泊する」という機能一点に集中。

「泊まるだけ? それならどこでもいいや」ということなかれ。ホテルを起点として「その周辺にある街と文化を楽しみ尽くす」をコンセプトに、従来の宿泊施設と全く異なる考え方で完成した場所なのです。

お茶をする、食事をする、誰かと会う…従来型のホテルが担っていた機能を街に託すのは、それだけ魅惑的なエリアだからでしょう。谷中といえば「個人商店が多く、町歩きが楽しい」というイメージも強いですが、それだけに留まらない地政的な面白さもあります。

60以上の寺院が連なる大規模な寺町であり、歴史を探れば大型の遊郭も存在した場所です。夏目漱石や森鴎外などの文人ゆかりの場所も多く、様々な文化の集積地。街を掘っていくことでこれらの残像がじわじわと浮かび上がってくるのです。

ひとまずYANAKA SOWへとチェックインしましょう。入り口のドアに描かれているのは江戸時代の民衆のアイドル・笠松おせん。かの浮世絵師・鈴木春信が描いたことで知られ、たいそう人気を博したと言われる彼女は谷中の笠松稲荷にあった茶屋「鍵屋」で働いていたとされています。谷中のルーツを辿る上で欠かせない存在の彼女のお出迎えを受けましたが、ちなみにこの時のチェックインは無人でのチェックイン。民泊のスタイルを踏襲したフロントデスクを設けないシンプルなシステムです。

第二の自宅のように寛げる空間

宿泊という機能に特化していることもあり、各部屋ごとのこだわりはひとしお。それぞれの部屋にテーマが設定され、違う顔を見せるのが特色のひとつです。各部屋の本棚は選書集団[BACH]が選び抜いたとあって、ブックラバーにはたまらない壮観のラインナップに。

▲ こちらは「東京を食べる」という部屋の本棚の一部分。『鬼平犯科帳』や『男の作法』などで知られる池波正太郎氏のお店紹介本の隣には、ナチュラルワインのカルチャーを作り上げた勝山晋作氏の名店案内が。池波先生が存命だったらきっとナチュラルワインの楽しみ方も教えてくれるのかも…など考えながら過ごすのも良いですね。


▲ こんな素敵な空間、長居したい!という方のために、生活の延長の如く長期滞在できるプランも用意。各部屋にはキッチン設備と大型の冷蔵庫がしっかり完備されています。

「日本の民家」をテーマにしたこちらのお部屋はイサムノグチの名作「AKARI」が優しく空間を照らし上げます。畳の上の円卓も、柔らかい曲線が特徴的で馴染みがいい。完全に非日常な空間なのですが、緊張させることがなくリラックスできる優しいしつらえ。

▲ すきっとした空間には4人がけのテーブルが。気のおけない仕事仲間とのブレストにも適している。きっといいアイデアがうまれるはず。

館内には至る所にアートワークが設置されています。守矢努のステンシルアートの他、Buggy、yanagida masami、中野泰輔をはじめとしたアーティストたちの作品を感じてみてください。

一階のラウンジスペース内、「Kind of Blue」のネオンが光る空間には無料のコインランドリーがあります。洗濯物が乾くのを待っている時間も豊かなものに、と言うことなのか、カセットテープがびっしり用意。GUCCIなどとのコラボレーションでも知られる中目黒の名店「waltz」が選んだテープなだけに、そのセレクトは言わずもがなです。

ホテルに一日籠っていても十二分に満喫できそうなのですが、街を堀ることこそが、YANAKA SOWの最高の楽しみ方。看板建築に、魅力的な飲食店たちが立ち並ぶ小径へと誘われましょう。

旅するように暮らすを体現。食を起点とした街歩きも。

ここからはRiCE編集部がその魅力を体感したモデルコースをご紹介します。

しっかり睡眠をとることも大事ですが、限りのある1日を実りあるものにするためには少し早起きして朝の時間を楽しむところから。普段は朝ごはんを食べない人も、旅先だと不思議とモーニングが恋しくなったりしますよね。朝には砂時計で3分ほど待ち、急須でいれたコーヒーを出してくれるのが新鮮な[百舌珈琲店]がおすすめです。

絶対に食べて欲しいのがあんバターサンド。ふっくら炊き上げた粒あんにホットサンドの熱で溶け出したバターが絡まる。カリカリッとしたパンの食感も贅沢な気持ちにさせてくれること間違いなしです。

百舌珈琲店
東京都荒川区西日暮里3-14-7
8:00〜18:00 
*ホットサンドは平日8:00〜10:00のみ
月曜定休

その街の文化を形成する大事な場所といえば街中華も外せません。昭和48年創業の老舗中華料理店[一寸亭](ちょっとてい)の暖簾も、谷中に来たならしっかりくぐっておきたいところ。

お財布に優しくお腹を満たしてくれる数々のソウルフードが豊富に並ぶ良心的存在の一寸亭。たっぷりのもやしと、細切りの豚肉があんかけになっている「もやしそば」が人気メニュー。餃子も絶品ですよ。

一寸亭
東京都台東区谷中3-11-7
11:30~21:30
火曜定休

長年その街で愛されてきたお店にお邪魔する楽しさもありますが、新旧が入り混じっているのも谷中という街の魅力にひとつ。なかでも、[MUSECA TIMES]のハンバーガーは是非召し上がっていただきたいところ。

広大な敷地で放牧され、グラスフェッドで育ったいわて短角牛をパティに使っているのが最大のポイントです。しっかりとした赤身の旨さをハンバーガーで体験してみてください。

MUSECA TIMES
東京都文京区千駄木3-41-16
11:00~15:00 (土日のみ〜16:00)
月曜定休

ここまでいかにも街歩きのプロのような顔でご紹介してきましたが、恥ずかしながら全て、「YANAKA DIGGER」というYANAKA SOWスタッフに教えていただいた情報です。街を知り尽くしたディガーたちが、AIでは決して不可能な「あなただけの興味関心に寄り添ったプラン」を一緒に考えてくれるはず。

▲ オリジナルのポストカードも用意され、手紙を書いて誰かに送ることもできる。特別な体験は大切な誰かにシェアしたいところ。

コロナ禍もあって過渡期にあるホテル業界ですが、従来とは異なる考え方にこそ活路があるはず。エリアへの実直な眼差しの上に必然的なクリエイティブを詰め込んだ空間のYANAKA SOWはまさにその感覚がありました。少し足を伸ばせば浅草や神田、上野などもほど近く、東京の新旧のよき空気感を感じることができます。都内に住んでいる方にも非常におすすめなホテルですよ。

YANAKA SOW
東京都台東区谷中5丁目2ー14
部屋数:13室
¥17,600~/ 室
WEBサイト:https://www.sowhotel.jp

 

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