日本酒トレンドを牽引する最大級のコンペティション

SAKE COMPETITION 2025 表彰式開催!


RiCE.pressRiCE.press  / Jul 14, 2025

世界一美味しい市販の日本酒を決める品評会「SAKE COMPETITION 2025」の表彰式が6月10日に開催された。本授賞式では、純米酒部門、純米吟醸部門、純米大吟醸部門、Super Premium部門、海外出品酒部門、モダンナチュラル部門とその他の特別賞が表彰された。

各受賞蔵からは、喜びとともに今後の酒づくりへの想いを伝える声が寄せられた。

【純米酒部門 1位】磯自慢 雄町 特別純米53 磯自慢酒造株式会社(静岡県)
【純米酒部門 2位】天上夢幻 旨口 特別純米 株式会社中勇酒造店(宮城県)
【純米酒部門 3位】流輝 純米ドライ 松屋酒造株式会社(群馬県)

磯自慢酒造株式会社 受賞コメント

「SAKE COMPETITIONが始まって以来、久しぶりに壇上に上がらせていただきました。日本酒の原点である純米酒の部門で第1位をいただけたことは作り手冥利に尽きます。岡山県の雄町の特等米をいただいており、雄町の米質にあった酵母を選択しており、手抜きすることなく作った商品です。私はチームワークが日本酒作りで1番大切なのではないかと思っています。「チーム磯自慢」という言葉をよく使いますが、15人ほどのメンバーで歳の差関係なく非常に楽しく、和気藹々としなが日本酒造りをしています。毎年米質が違うため苦労はしていますが、いい意味で苦労が好きで酒造りをしています。吟醸酒を昭和31年から作り始めた歴史の中で全く吟醸という言葉すらなかった時に商品化した自負は持っています。吟醸という言葉を知っていただくことからスタートでしたので、このような形で美味しい日本酒が世の中に出回っているというのは嬉しいことだと思っています。その中で、日本酒は和食だけでなく、イタリアンやフレンチのような外食にも合うお酒ですので、日本酒をもっと広げていけるような助けを少しでもさせていただければと感じております」

【純米吟醸部門 1位】寒紅梅 純米吟醸 山田錦50% 寒紅梅酒造株式会社(三重県)
【純米吟醸部門 2位】而今 純米吟醸 山田錦 木屋正酒造株式会社(三重県)
【純米吟醸部門 3位】東洋美人 限定純米吟醸 愛山 醇道一途 株式会社澄川酒造場(山口県)

寒紅梅酒造株式会社 受賞コメント

「まさか表彰されるとは思っていなかったので、本当にびっくりしていますし、表彰後に嬉しさが少しずつ込み上げてきました。今年はお米の品質自体があまりよくなく、酵母も立ちづらかった為、試作では中々満足行くものが作れなかったのですが、工夫と試飲を繰り返しながら、改良を重ねた結果このような賞に繋がったと思っています。私自信日本酒を作り始めて歴は浅いのですが、社長が常に原料の衛生チェックをしながらお客様の喜ぶ顔を想像して作ることを大切にしてますので、それに基づいて今後も酒造りをして参りたいと思います」

【純米大吟醸部門 1位】盛升 純米大吟醸 黄金井酒造株式会社(神奈川県)
【純米大吟醸部門 2位】望bo: 純米大吟醸 雄町 株式会社外池酒造店(栃木県)
【純米大吟醸部門 3位】南部美人 純米大吟醸 株式会社南部美人(岩手県)

Super Premium部門 1位】極聖 純米大吟醸 天下至聖 宮下酒造株式会社(岡山県)
Super Premium部門 2位】田酒 純米大吟醸 PREMIUM 株式会社西田酒造店(青森県)
Super Premium部門 3位】くどき上手 命 亀の井酒造株式会社(山形県)

宮下酒造株式会社 受賞コメント

「このような素晴らしい賞をいただけて本当に感動しています。お酒作りを支援してくださっているみなさま、酒造りを一緒にしてくれている、携わってくれているスタッフのみなさまの努力の賜物でこの賞をいただけました。今までやってきたことを、形として認めていただけたことが大変嬉しく光栄に思います」

【海外出品酒 1位】DASSAI BLUE Type 23 DASSAI USA Inc.(アメリカ)

DASSAI USA Inc. 受賞コメント

「とにかく嬉しい半分、2連覇となったので、びっくりした気持ちが大きいです。海外出品部門は国内の部門と比べて出品数も少ないですが、私たちも自信のあるものを出したと思っていたので、この2連覇は大変嬉しく思います。特に水の難しさでいうと、山口県は軟水で、アメリカでは硬水なので、発酵が進みやすく、後味にはミネラル分を感じやすいというのがあります。獺祭らしくいなきゃいけないけど、硬水という今までとは違う水できちんと美味しくなきゃいけない。そこは面白い部分でもありながら、大変な部分でもあると思っています」

【モダンナチュラル部門 1位】田酒 純米大吟醸 山廃 株式会社西田酒造店(青森県)
【モダンナチュラル部門 2位】雨降 水酛愛山 “MIZUMOTO” 吉川醸造株式会社(神奈川県)

株式会社西田酒造店 受賞コメント

「このSAKE COMPETITIONは歴史が1213年とお伺いし、今回初めての出品にはなりますが、まさかこのような賞をいただけると思っていなかったので、大変嬉しく思っております。純米大吟醸は「重い」「クセがある」と思っている方が多いと思いますが、山廃の純米吟醸は決して変なクセがあるというわけではなく、スッキリとした酸が出ているのが特徴です。これが本当の山廃なんだと伝えたかったので、今回賞をいただけたのはその証なんだと実感しています」

 

「ブランドによらず消費者が本当に美味しい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念のもと2012年から始まった本コンペティション。銘柄を完全に隠し、日本酒の品質のみで競うことを徹底。ブランドや銘柄に左右されることのない厳正なる審査がなされる。これからの日本酒トレンドを担う各受賞商品たちを見かけた際には、ぜひ口にしてみてほしい。

公式HP https://sakecompetition.com/sake_competition.html

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