きょう何食べた? #11 目黒・池尻大橋編

ブランドプロデューサー・奈雲政人さんの夜ごはん


RiCE.pressRiCE.press  / Nov 5, 2026

「きょう何食べた?」は、東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第11回は広告代理店に勤めながらも、自身で池尻大橋に酒場[日(ひ)酒場]を立ち上げるなど、多方面で活躍しているクリエイター・奈雲政人さんが登場。馴染みの目黒〜池尻大橋を巡りました。

[Cabinet]のジンリッキーと自家製ローストビーフのサラダ

奈雲さんお気に入りのジンリッキーは、開けたての炭酸の強い刺激と、たっぷりの果汁が生む爽快な味わいが魅力。合わせたのは、黒毛和牛の自家製ローストビーフを贅沢に盛り付けたサラダ。彩り豊かな野菜もたっぷりで、食べ応えも十分。

夜ご飯は外食と自炊が半々くらいですかね。外で食べる時は焼き鳥が多いです。焼き鳥が一番好きだし、食べても身体が重くならない気がするので。ビールを軽く飲んで、あまり深酒せずに早めに帰る。最近はそんな感じが多いですね。昔はもっと飲み歩いていたんですけど、体力が持たなくなってきたので(笑)。

[Cabinet]を知ったのは、自分の店をつくる時。近所のお店をひと通り回ろうと思って、ふらっと入ったのがきっかけです。そもそも入口がわかりにくくて、あまり情報も出てこない。入ってみたら、今度はメニューがものすごく分厚いんですよ。お酒の種類がとにかく豊富で、それだけでも驚くのに、後半には料理のページがずらっと並んでいる。「この店、一体どういうオペレーションなんだ?」って(笑)。すごい店に来てしまったなと思って、それから通うようになりました。

ここに来たら飲みたいのが、ジンリッキー。これが本当に美味しいんですよ。まずグラスが大きくて、一口でぐっと飲む美味しさがある。開けたての炭酸の刺激が強いんですけど、果汁もしっかり入っているから味が負けない。口に入れた瞬間、いろんな刺激が一気に押し寄せてくる感じ。あまりに好きで、自分の店の店長と「なぜここのジンリッキーはこんなに美味しいのか」って話したこともあります(笑)。

料理も美味しくて、今日は黒毛和牛の自家製ローストビーフのサラダを注文しました。そもそもサラダを食べるためにバーに来ている時点で、ちょっとおかしいですよね(笑)。でも、お酒を飲んでいる罪悪感もあるので、野菜を食べたくなるんです。ここのサラダはとにかくボリュームがすごい。いろんな野菜がたっぷり入っていて、しっかり噛むから満足感もある。食べた翌日も身体が軽い気がするんですよね。

普段は照明がかなり暗くて、音楽もいいし、空間もかっこいい。仕事終わりに一人で飲みに来ることもあれば、自分の店の営業が終わってから店長を連れて来ることもあります。お酒も料理も間違いなく美味しくて、ここだけで満足できる。それでいて、まだあまり知られていないような隠れ家感もある。そういうところが気に入っています。

ジンリッキーは、炭酸水を1本使い切り、ジンも一般的なバーの約1.5倍という贅沢な一杯。店主の増田晶さんが自分で飲みたいと思う量を基準にした、たっぷりのボリュームが特徴だ。ジントニックよりもジンリッキーの注文が圧倒的に多いというのも、この店ならでは。

カウンター越しに増田さんからジンリッキーを受け取る奈雲さん。「ごくっと飲む美味しさがすごいんです」と絶賛する一杯は、開けたての炭酸の強い刺激と、たっぷりの果汁が生む爽快な味わいが魅力。ひと口でさまざまな風味が押し寄せる、パンチの効いた一杯だ。

驚くほど分厚いメニューには、豊富な種類のお酒に加え、料理もずらり。「初めて来た時は、こんなに料理があるのに、どうやって回しているんだろうって驚きました(笑)」と奈雲さん。バーの枠に収まらない充実ぶりも、この店の魅力だ。

ボリューム満点のローストビーフのサラダを前に、思わず笑顔の奈雲さん。「外食でも野菜をたっぷり食べてほしい」という店主増田さんの思いから、できる限りオーガニックの野菜を使い、レモンやライムなどの果汁のみで味付けする。「ラーメン1杯食べるくらいの満足感があるし、身体も軽い。だったら断然こっちの方がいいですよね(笑)」と奈雲さん。

Cabinet
東京都目黒区東山3-12-4 ナカミ東山ビル 1F
19:00〜1:00
日定休
IG @cabinet5453

Model by Masato Nagumo(出演 奈雲政人)IG @masatonagumo
Photo by Misa Shimazu (写真 島津美紗)IG @smzms_620
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)

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