きょう何食べた? #9 参宮橋周辺

[陽食]シェフ・田上陽平さんの昼ごはん


RiCE.pressRiCE.press  / Jul 30, 2026

「きょう何食べた?」は、東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第9回は水道橋のレストラン[陽食]のシェフ・田上陽平さんが登場。馴染みの参宮橋周辺を巡りました。

SAM woodfired]の野菜盛りとピザ

店主・後藤崇暁さんは住まいのある調布・深大寺周辺の直売所で、毎朝野菜を仕入れる。新鮮な野菜を薪窯で火を入れ、塩と胡椒だけで仕上げることで、野菜本来の力強い味わいを引き出している。

一枚ずつ手ごねで仕上げる生地に、調布産のとうもろこしとチーズをたっぷりとのせた夏限定のピザ。

普段のお昼は、お店で仕込みをしながら軽くつまんで済ませることがほとんどです。家にいる日は冷蔵庫にあるもので何を作ろうかなと考えながら料理することが多いですね。

SAM woodfired]には、お店ができた2年ほど前から通っています。近所にピザ屋ができたと聞いて気になっていて、実際に来てみたらすごく素敵なお店でした。この辺りでは珍しいカウンターのお店ですし、家から近いこともあって、休みの日によく来ています。ここで少し遅めのランチを楽しんで、そのあと幡ヶ谷まで飲みに行くのが定番コースですね。

今日は野菜の盛り合わせと、焼きとうもろこしとチーズのピザをいただきました。野菜は薪火で焼くことで水分がしっかり残りながら表面は香ばしく仕上がっていて、素材そのものの美味しさがよく伝わってきます。シンプルな調理だからこそ、野菜の力を感じられる一皿でした。

焼きとうもろこしのピザは初めて食べたんですが、とうもろこしの香ばしさとチーズだけというシンプルな組み合わせがすごく良かったですね。夏らしさも感じられて、また食べたくなる味でした。ピザ自体も好きなので、家では生地から作ってピザパーティーをすることもあります。

お酒は酸味のあるものが好きなので、ここのビールやワインのセレクトは、自分の好みにすごく合うんですよね。

このお店は料理はもちろんですが、レコードから流れる音楽や店全体の空気感が本当に心地いいんです。リラックスして過ごせるので、休みの日につい足を運びたくなる。美味しい料理とお酒、そして居心地のいい空間が揃っている、自分にとって大切なお店です。

店の中央に構える薪窯。カウンター越しに調理風景を眺めながら、薪火ならではの香りや臨場感も楽しめる。

薪窯から運ばれてきた熱々の野菜とピザを頬張る。思わず天を見上げてしまうほどの美味しさに、料理人である田上さんも、思わず顔がほころぶ。

ピザ職人になる前はミュージシャンとして活動していた店主・後藤さんらしく、店内に流れる音楽はすべてレコードから。邦楽から洋楽まで幅広い選曲で、この日は山下達郎の名盤『FOR YOU』で出迎えてくれた。

選んだクラフトビールは、軽やかな飲み口で苦味を抑えたピルスナー「パーティタイム/ウェイファインダー」。酸味のあるお酒を好む店主・後藤さんのセレクトは、田上さんの好みにもぴったりだ。

SAM woodfired
東京都渋谷区代々木4-45-5パークテラス参宮橋101
15:00〜23:00
不定休(インスタグラムを要確認)
IG @sam_woodfired_

Model by Yohei Tanoue(モデル 田上陽平)IG @yoheyhei
Photo by Mishio Wada (写真 和田美潮)IG @mso_340
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)

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