カレー細胞・松宏彰によるジャパニーズカレーフェスティバル2022の見どころ その5

『ジャパニーズカレーフェスティバル2022を終えて』


Hiroaki MatsuHiroaki Matsu  / Oct 15, 2022

ジャパニーズカレーフェスティバル2022 in渋谷のプロデューサー、
カレー細胞こと松宏彰です。
8/11〜31の3週間開催したジャパニーズカレーフェスティバルも無事終了。
渋谷に沢山のカレー店、そして沢山のカレー好きな皆さまが集まってくださいました。沢山の方々のご協力、そして沢山の方々の笑顔。本当にありがとうございます。ニッポンのカレーカルチャーはかくも多彩で、かくも奥深い。そして日々進化していることを、私自身も実感できた3週間でした。


オープニングパーティー(8/11)

8月11日、東京カルチャーカルチャーで行われた、エスビー食品presentsオープニングパーティー。大阪『スパイスカレー43』、奈良『toi印食店』、東京『タリカロ』、福島『笑夢』というJAPANESE CURRY AWARDS2021受賞4店が登場。それぞれ全く異なる個性のカレーで驚かせてくれました。

(羊好きが狂喜する旨辛の極み!西荻窪の名店『タリカロ』の羊キーマ)


(お米を美味しく食べるためのバターチキン。米どころ福島から来た『笑夢』ならでは)

(旬食材を活かす奈良の新進気鋭の注目店『toi印食店』はハモのカレーで勝負)


(予想のはるか斜め上を行く『SPICE CURRY43』のカレーもなか。凄い発明です)

会場では、エスビー食品の『本挽きカレー』を『SPICE CURRY43』がアレンジした【カリカリー梅チーズマッシュポテト】も提供。まるでマカロンのようなビジュアルに驚きの声が上がっていました。

ステージでは、さらにステージではトークショーも実施。

テーマ1:Japanese Curryの進化

トークゲスト 木下 茂(エスビー食品株式会社)/三嶋 達也(口癖はカレー主宰)

日本カレーの黎明期から、一般家庭への普及、さらに大阪発のスパイスカレームーブメントによる多様化を経て2022年現在、日本のカレーはどこへ向かうのか?刺激的なディスカッションが交わされました。

「もうスパイスカレーは飽和して、行き詰まっている」と言われることもあるけれど、実はそうではなく寧ろ、カレーが進化するステップの第一章が終わったに過ぎないのではないか。今までスパイスカレーは既存の「カレーライス」に対するカウンターカルチャーという側面が強く、小麦粉・カレー粉・日本米を避けたり、欧風テイストを避けたりする傾向にあったのが、逆に若い世代では欧風カレーへの回帰すら見うけられる。

大阪でも「インデアンカレー」インスパイアの欧風カレー店が複数出てきていたり、スパイスカレーにカツをトッピングする店が増えたりと、その萌芽はありこちに見られ、今後はスパイスカレーと伝統的な日本のカレーの手法とがぶつかることなく融合してくのかもしれない。大阪万博が開催予定の2025年に向け、日本カレーの進化が楽しみです。

テーマ2:Japanese Curryとカルチャー

トークゲスト 黒沢 薫(ゴスペラーズ)/齊藤 英里/西塚 郁哉

有無を言わせぬ「ハードコアカレーシンガー」 黒沢 薫さんの圧倒的なカレー愛。そして時代を担う若手俳優の2人。カレーと音楽、アート、ファッションといった表現の世界との親和性について、カジュアルなぶっちゃけトークが繰り広げられました。イベントは3部制だったためトークも3回あったのですが、毎回内容が全然違ってきて面白過ぎた!


レトルトカレーフェスタin西武渋谷店

イベント会期に合わせ、西武渋谷店A館B1Fでは『真夏のカレーフェスタ』と題したレトルトカレーフェスタを実施。日本全国から100種類をこえるレトルトカレーが大集結しました。行列ができる名店のレトルトあり、ご当地食材のレトルトあり、ポケットカレーやアスリート向けカレーなどの変わり種あり。進化するレトルトカレーの今を堪能できる企画でした。


FROZEN CURRY FESTIVAL

カレーの自宅需要として、レトルトと共に注目を集めてきたのが冷凍カレー。今回は「FROZEN CURRY FESTIVAL」と題し全国の名店から冷凍カレーを大集結。特設ECサイトでの販売に加え、代々木上原「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」にて店頭販売も実施。完売が相次ぐ人気となりました。

店頭販売の目玉は「サンラサー」「WACCA」「カリーザハードコア」という3店によるイベント限定「スペシャル冷凍カレー」。カレーのトップシェフの腕と最新の冷凍技術を組み合わせればここまでできる!というハイエンドな冷凍カレーの世界が実現しました。

WACCA「ジャパニーズ海鮮カレー」

カリーザハードコア「ドイツ風グーラッシュカレーのシュマルツ添え」

サンラサー「真夏のスパイスディナー」

これら全てが冷凍カレーなんです。信じられますか?

給食カレーのひみつ(8/16)

日本のカレーについて考えた時、どうしても外せないのが「給食のカレー」。「カレー」という食べ物の基準がここにあると言って過言ではありません。オトナになってからは食べる機会もほとんどなく、みんなの記憶の中にしかない「給食カレー」の味を再確認するとともに、知られざる給食カレーのひみつについて、給食用カレーを製造する交易食品株式会社の玉田 隆裕さんから興味深いお話を伺いました。

(JINNAN HOUSE内「SAKUU茶空」で行われたトークイベント)

(「SAKUU茶空」で提供された「夢の給食カレー」。肉汁たっぷりのハンバーグがドン!)

「給食カレーのこと、全然知らなかった!」「給食のカレーってこんなに美味しかったのね。」など、参加者の皆さまから嬉しい感想をいただきました。

exPoP!!!!!×JAPANESE CURRY FESUTIVAL(8/24)

CINRAが2007年より開催している入場無料のマンスリーイベント『exPoP!!!!!』とJAPANESE CURRY FESUTIVALがコラボレーション。
工藤帆乃佳(SWALLOW) 、うぴ子、加藤礼愛 with『Old To The New』special band feat.あらきゆうこ、ウエノコウジ、藤井謙二、高野勲、平岡恵子という豪華メンバーも参加したライブ会場に、大阪スパイスカレー界の異端児『堕天使かっきー』のスペシャルカレーが登場。満員御礼、カレー×音楽のバイブスが最高潮となった夜でした。

(『堕天使かっきー』五種のフルーツトッピングのスパイスプレート・イリコマスタード牛テールカレー・ツブ貝の炊き込み飯・いちぢく実山椒味噌・マスカットとハーブの酢漬け・ミントホップベリージャム・モモ、パッションフルーツ、ミョウガのヨーグルトソース・スパイススイカラタトゥイユ・穴子のカカオルーロー・・・まさにクレイジー!)

『POP UP』全国のカレー名店が渋谷に集合

8/11〜31の会期中、渋谷のあちこちに全国のカレー名店が特別出店。遠方へ行かずともさまざまなカレー店と出会うことができる、またとない機会が生まれました。カレーの多様性を体感するとともに、リアルイベントならではの交流も多く生まれたのではないでしょうか。

(神戸のソウルフード『サヴォイ』のビーフカレー)

(オープニングにも登場した奈良の新鋭『toi飲食店』は実店舗そのままのミールスを提供)

(冷凍ビリヤニも人気の石川『ジョニーのビリヤニ』。炊き立てをいただける貴重な機会!)

(ビリヤニを極めた予約困難店『ビリヤニ大澤』2022年はビリヤニの夏でした。)

(京都の超人気店『INDIA GATE』からは驚愕の鰻ビリヤニが登場)

(東京『WACCA』大阪『旬香唐』京都『fam』の3店コラボによる、真夏のクエづくし。クエを用いた多彩なスパイス料理に加え、バスマティ米の握り寿司も登場。参加者の皆さんから驚きの声が上がっていました。)

(先日店舗営業を終えた『BAGAWAAN』馬越氏監修のスパイス御膳も完売人気)

(ラムや鴨、名古屋コーチンの砂肝、柑橘に白桃、ゴルゴンゾーラと縦横無尽の食材を駆使した名古屋『ANDY CURRY』)

(福岡現地系スリランカ料理のパイオニア『バダピリラ』が『bar 東間屋』に登場)

(三島の注目店『スパイスセブン』は三島らしい海鮮尽くしが圧巻!)

渋谷のカレー

全国のカレーが渋谷に集まる一方で、渋谷に店舗を構えるカレー店も会期中の特別メニューを提供。17店が参加しカレーの街・渋谷を盛り上げました。

(『ハブモアカレー』の限定「枝豆とクミンのチーズライスセット」の美しさ)

(今年渋谷に誕生したシンガポール料理店『獅天鶏飯』はシンガポールフィッシュカレーで勝負)

(『プアン』の限定「ジャングルカレー」。タイ東北の激辛仕様です)

(初参加『GOOD LUCK CURRY』は苦味が魅力の「鮎のサグカレー」)

渋谷そして全国のカレー、レトルトカレーに冷凍カレー、給食カレーと、ジャパニーズカレーの現在をかなり網羅した3週間だったのではないでしょうか。会期中は池光エンタープライズ/エスビー食品株式会社/株式会社ZEROPLUS/ハウス食品株式会社の協賛をいただきスタンプラリーも実施。さまざまな皆さんのご協力によって無事、3週間の会期を終えることができました。誠にありがとうございます。

ジャパニーズカレーフェスティバルは今回が第2回。来年以降も第3回、第4回と続け、日本のカレーの現在地を確認できるイベントへと育てていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ジャパニーズカレーフェスティバル プロデューサー
カレー細胞/松 宏彰

 

ジャパニーズカレーフェスティバル2022公式サイト
https://japanese-curry-festival.com/jcf2022/
ジャパニーズカレーフェスティバル公式SNS
https://twitter.com/JCF_shibuya
カレー細胞公式SNS
https://twitter.com/hm_currycell
https://www.instagram.com/h.m.currycell/

 

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