5/22~24は森、道、市場でセイハロー!
RiCE編集部員がおにぎりを握ります
いよいよこの季節がやってきました。5/22(金)〜24(日)は愛知県蒲郡市にて「森、道、市場」が幕を開けます。RiCEにも過去出演いただいた飲食店の皆さんをはじめ、フードカルチャーのキーパーソンたちが多数出店する大人気イベント、今年は編集部も参戦します!
「最新号パスタ特集はもちろん、バックナンバーをしこたま用意して販売します」的な、いつも通りの宣伝文句を並べる予定でしたが、「森、道、市場」出店にあたり、ただ雑誌を展開するだけじゃ味気ないということで…編集部員自らおにぎりを握り販売することにしました!
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ということで春先より急遽森道出店プロジェクトが動き出したのでした。当時の社内資料を見返してみると、「RiCE BALL BAR」の文字が。他にも「HAND PRESSED_by RiCE Magazine」「RiCE BALLERS」 「EDITORS ONIGIRI」…など多数のネーミング案があがる中で、最終的には直球の「RiCE おにぎり」に落ち着きました。
通常業務の合間を縫いながら編集部員で時間を作っては、あぁでもないこうでもないと議論をし、おにぎり特訓に励む日々が始まりました。
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お米や具材は一体何がベストなのか?食材のバランスや塩加減など、様々な素材を組み合わせては比較検討しました。(Photo by Yuki Nasuno)
飲食業界素人の編集部員ですから、オペレーションを決めるにしても3歩進んで2歩下がるような亀の歩みではありつつ、複数回の試食会を経てなんとかメニューを確定。森、道、市場本番では混ぜご飯のおにぎり2種と、みんな大好きな具を包んだスタンダードなおにぎり3種を握ります。
混ぜご飯は過去の京都特集とタイカレー特集から着想を得て、「鯖寿司風」と「ラープ風」という仕立て。スタンダードなおにぎりは鮭、明太子、梅のラインナップ。ちなみに魚介類の具材は豊洲の「山治」さんから。昨年制作した魚特集で取材した、一流の料理人たちを支える目利きにお願いしました。
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1958年創業、豊洲市場でも卓越した審美眼を発揮する[山治]は山﨑康弘社長。午前1時から社長自ら最前線でバリバリ働く姿は圧巻でした。「徳川家康の時代から僕らの仕事が残ってきたのは、やっぱりお客さんに必要とされてきたから」と取材時に飛び出したパンチラインよろしく、美味しい魚が必要だ!と思ったときにすぐ連絡させてもらいました。
肝心のお米は大粒で光沢に優れた新潟米のブランド米を。豊潤な甘みとコク、しっかりした粘りと弾力を併せ持つ[新之助]を美味しく炊き上げます。浅草の初摘み海苔専門ブランド[ぬま田海苔]の海苔をその場でさっと炙りつつ、握り立てをサンドし提供予定です。また一緒に食べたい味噌汁は秋田の気鋭[ヤマモみそしょうゆ醸造元]チームと共に考え、特別な味噌を提供いただきつつ、「なめこ汁」をスタンバイします。
以上過去の特集制作時に培ったネットワークを最大限いかした商品構成で、森道市場に挑みます!
さらに次号6月5日発売の「ビール特集」に向けて、オリジナルビールも開発!
世界最大の国際ビール審査会・WBC 2026でゴールドを獲得したクラフトビールの雄[CRAFTROCK]とコラボレーションしました。
副原料にお米を入れた「RiCE LAGER」は海近くで飲みたい爽快感、ホップ由来の香り高さを存分に意識して仕上げた一杯。会場で初お披露目となる限定ビールで乾杯しましょう。
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「CRAFTROCK BREWPUB&LIVE」での仕込みの様子。コレド室町にある都市型ブルワリー併設のブリューパブ。同店でのタップインも予定しているので、会場でも飲みつつ日本橋でも是非!
さて、「なぜ編集部員がおにぎりを握るのか?」という最大の謎にして理由ですが、自分たちの仕事を改めて振り返るなかで、こんなことを考えてみたのでした。
A great rice ball. Like a rolling stone.
RiCEは今年で10年目を迎えます。
だからこそ、転がり続けます。フードカルチャーマガジンを作り続けて10年。メディアをめぐる状況は大きく変わりました。
数多の雑誌が廃刊し、WEBメディアは生まれては消え、SNSが台頭し、AIは急成長する。
情報はあふれ、スピードは加速し、あらゆるものが軽やかに消費されていく。それでは雑誌をどう作っていくべきなのか? どうすれば、よりクオリティの高い雑誌を作れるのか?
問い続ける中で導かれた答えはとてもシンプルでした。もっと現場にこだわること。
自分たちが主題としているフードカルチャーの世界に、身体ごとダイブしてみる。
その場に身を置き、同じ温度を感じ、同じ匂いを吸い込んだ人間にしか掴めない一次情報がある。
そこからしか生まれない言葉があり、そこでしか撮れない写真がある。
それを届けることこそが、僕たちの考えるジャーナリズムである。ということで、食の世界に編集部員自ら入り込むプロジェクトを始めることにしたのです。
媒体名がRiCEですから、まずはお米にまつわることをやる。
各種イベントに呼ばれたら、お米を炊き、編集部員自身がとびきり美味しいおにぎりを握る。その第一回目の舞台が、フードカルチャーの祭典・森、道、市場です。
僕たちが握るおにぎりは、いびつな形かもしれません。
料理人ではない僕たちが、すぐに完璧にできることではない。それは百も承知です。
それでも、雑誌作りを続けるなかで、
今までと同じ手法のまま一つの場所に凝り固まっていたくはない。
むしろ転がる石のように、ますます面白くなるフードカルチャーの現場を、
多少ヤケドするくらいの熱量で駆け抜けていきたいのです。初回の森道市場からはじまり、さまざまな食の最前線へ。
料理人はもちろん、クリエイターや生産者、そして読者のみなさん。
色々な境界を越えて混ざり合いながら
誰も見たことのないユニークな144ページを完成させて
世の中へ放っていきたい。おにぎりを握るときに大事なのは、素材を深く理解し、選定すること。
手のひらで圧をかけ、かたちを与え、誰かの手へ直接渡していく。
それは雑誌の編集行為とも似ているなと感じます。自らの手のひらで転がしたもの、ひとつずつ手渡していく。
そんなフィジカルな感覚を携えながら、雑誌というメディアも、もう一度転がしていきたいのです。
以上長めの能書になりましたが、肝心の出店場所は海エリア内の「EATBEAT!10」ゾーン。鎌倉にある朝ごはんの名店[EENY]や、こだわりの自然酒を醸造する[仁井田本家]をはじめ、魅力的な店舗がずらりと並びます。
すでにチケットを持っているというRiCE読者はもちろん、チケットは完売していますが金曜日を中心にリセールも若干出ているよう。情報は都度更新されるので、公式サイトをチェックしてみてください。とびきり素敵な出店者たちに目移りしながらも、RiCEブースに遊びに来てくださいね!
文 成田峻平(Text by Shunpei Narita)
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