おいしい裏話
「幸たち」(RiCE No.46に寄せて)
ここに行けばとりあえず、新潟のおいしいものは全て網羅できる、というすばらしい宿。
スパのほうに泊まったら和食、オーベルジュに泊まったらフレンチで新潟の味を楽しめる。しかもその場所で作ったすばらしいワインも飲める。
朝ごはんのサラダも全部新潟産、卵ももちろん。
東京は世界中の食を楽しめるし、どんなジャンルの料理屋もある。だからとても豊かなのかと思いきや、ほんとうのことを日本国中の人は黙ってるんじゃないかな〜?って思う。
たとえば山菜ってほとんど採ったその日にいただかないと、どんどんおいしさが抜けていく。採れたての山菜を湯がいただけのものでも、全く違う。なんだかわからないけれどどんどん元気になっていく味だ。
東京まで運んでくる過程の中でどんどん力の源が抜けていく。なんていうことでしょう。
東京の人がいちばん元気ないのは、人混みのせいだけじゃないのやも。
カーブドッチ CAVE D’OCCI
http://www.docci.com
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞し小説家デビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞、2022年8月『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、海外での受賞も多数。近著に『ヨシモトオノ』がある。
RiCE編集部からお便りをお送りしています。
- 最新号・次号のお知らせ
- 取材の様子
- ウェブのおすすめ記事
- イベント情報
などなど……RiCEの今をお伝えするお手紙のようなニュースレターを月一回配信中。ご登録は以下のページからアドレスとお名前をご入力ください。
ニュースレターの登録はコチラ