名盤カレー

07.ザ・ローリング・ストーンズでカレーを作る


Jinsuke MizunoJinsuke Mizuno  / Oct 19, 2020

The Rolling Stones/アルバム『Let It Bleed』(1969)をBGMにストイックチキンカレーを作ってみた。

総調理時間:44分14秒

ローリングストーンズのアルバムなら、「ベガーズ・バンケット」の方が好きだった時代があるから、選ぶのは悩むところだけれど、やっぱり、この「レット・イット・ブリード」。

このバンドの創始者(?)でありリーダーでもあったブライアン・ジョーンズと他メンバー(バンド)との間がゴタゴタと揺れていた時期。

皮肉にもミック・ジャガーとキース・リチャーズを主としたストーンズによって書かれた曲たちで構成されたこのアルバムは、名曲ぞろいの名盤として名高い。

今回のチキンカレーでは、調理のメインとなるフライパンでジャガー/リチャードをイメージし、サブとなる別鍋をブライアン・ジョーンズになぞらえ、最終的にすべてが融合してカレーに仕上がるレシピ設計に。ブライアン鍋で作るスープは面倒なら水で代用可能、という切ない側面があることも追記しておこう、かな。

※ 曲が変わるたびにプロセスを変えます。
※ レコードをお持ちの方は、A面からB面へのスイッチをスピーディに。
※ CDをお持ちでない方は、YouTubeなどをご利用ください。

【材料3〜4人分】

骨付き鶏肉 500g
水 600ml
玉ねぎ 小1個(200ml)
塩 小さじ1強
にんにく 1片
しょうが 2片
ホールスパイス
・マスタードシード 小さじ1
・フェンネルシード 小さじ1/2
・カロンジ 小さじ1/2
パウダースパイス
・ターメリック 小さじ1
・レッドチリ 小さじ1
・クミン 小さじ2
・コリアンダー 大さじ1
こぶみかんの葉(あれば) 3~4枚

【作り方・A面】

1. Gimme Shelter(4:31)
鍋に骨付き鶏肉と水を加えて強火にかける。浮いてきたアクを引き、強めの中火で煮込む。玉ねぎをスライスにする。

2. Love in Vain(4:19)
フライパンに油と玉ねぎ、塩を加えて強火で炒める。にんにくとしょうがをすりおろす。

3. Country Honk(3:07)
にんにくを加えて強火のまま炒める。

4. Live With Me(3:33)
しょうがを加えて強火のまま炒める。

5. Let It Bleed(5:28)
ホールスパイスを加えて中火でさらに炒める。

【作り方・B面】

1. Midnight Rambler(6:53)
鍋の中から100ml分のスープをフライパンに加えて強火のまま水分を飛ばすように炒める。

2. You Got the Silver(2:50)
火を弱めてパウダースパイスを加え、炒め合わせる。

3. Monkey Man(4:11)
鍋から200mlほどのスープを取ってフライパンに加え、中火でよく混ぜ合わせてカレーソースを作る。鍋にカレーソースを全量加える。

4. You Can’t Always Get What You Want(7:29)
鍋中の水分が少なければ足し、(手に入れば)こぶみかんの葉を加えて弱火で煮込む。水分が多ければ強火で煮詰めるように煮込む。

【チャレンジ感想】

静かに始まりながらも過激なA面1曲目“Gimme Shelter”で、スープを取る準備をする。曲を聴きながら盛り上がる気持ちを抑えられず、なんだかゾクゾクしてくる。A面2曲目のロバート・ジョンソンのカバー曲“Love in Vain”で玉ねぎを炒め始めるという王道プロセス。この後は惰性で炒め続けられるほど満足な始まりだ。A面5曲目のアルバムタイトル曲“Let It Bleed”でスパイスの香りが加わる。完璧な流れじゃないか! とキッチンで小さく自画自賛。

B面に入ると少しずつ別鍋のスープがフライパンと混ざり合う。B面2曲目“You Got the Silver”でパウダースパイスが入るが、この曲は短いため、スパイスを炒めるのには最適だ。最終曲“You Can’t Always Get What You Want”でこのカレーは仕上げの煮込みプロセスを迎える。このタイミングでは鍋中の状態によって強火か弱火かの判断はこちらにゆだねられている。しかも、曲名にある通り、欲しいと思ったときにこぶみかんの葉が手に入るとは限らない。「あったらあったで、ないならないで」の精神で完成の時を迎えよう!

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