名盤カレー

04.ホール&オーツでカレーを作る


Jinsuke MizunoJinsuke Mizuno  / Aug 23, 2020

Daryl Hall & John Oates/アルバム『Abandoned Luncheonette』(1973)をBGMにグリーンチキンカレーを作ってみた。

総調理時間:36分57秒

緑色の雑木林、緑色の雑草に埋もれるように佇むさびれたダイナー。アルバムジャケットの写真は、強いインパクトがあるわけじゃないのに、どことなく印象的で記憶に残る。ダリル・ホール&ジョン・オーツとして2枚目となるこのアルバムは、派手な成績はおさめなかったが、発売からジワジワと支持され、最終的には全米33位にまで上がったという。

商業的な成果以上に僕にとっては記憶に残るアルバムで、というよりもホール&オーツといえば、このアルバムばかり聴いてきた。Average White Bandなども手掛けた大物、Arif Mardinがプロデュース。代表曲の“She’s Gone”は、発売から2年後にTavaresがカバーしてヒットしたそうだ。Tavaresのグルーヴィーなバージョンもいいけれど、やっぱり原曲の軽やかな都会感の方が耳慣れている。

ということで、さっぱりとした都会的な味わいのカレーを。愚直に玉ねぎを炒めたりせず、涼しい顔をしたままで、アルバムジャケットを彷彿とさせる色味に仕上げた。

※ 曲が変わるたびにプロセスを変えます。
※ レコードをお持ちの方は、A面からB面へのスイッチをスピーディに。
※ CDをお持ちでない方は、YouTubeなどをご利用ください。

【材料・3~4人分】

植物油 大さじ3
ホールスパイス
・シナモン 3センチ
・ビッグカルダモン 1粒
・カスリメティ 大さじ1強
鶏肉(骨付き・好みの部位) 500g
にんにく(すりおろし) 1片
パウダースパイス
・グリーンカルダモン 大さじ1
・クミン 小さじ2
・コリアンダー 小さじ1
・タイムリーフパウダー 小さじ1/2
水 250ml
いしる 大さじ2
黒糖 小さじ2
ココナッツミルク 100ml
しょうが(千切り) 2片
ほうれん草 200g

【作り方・A面】

1. When the Morning Comes(3:12)
鍋に油とホールスパイスを入れて中火にかけ、香りが立つまで炒める。にんにくをすりおろす。

2. Had I Known You Better Then(3:22)
鶏肉を加えて表面が色づくまで炒める。

3. Las Vegas Turnaround(2:58)
にんにくとパウダースパイスを加えて弱火で炒める。

4. She’s Gone(5:12)
水を注いで強火で煮て、ふたをして弱火で煮込む。別鍋に湯を沸かす。

5. I’m Just a Kid(3:20)
別鍋にほうれん草を加えてさっと茹で、ざるにあげて粗熱を取っておく。

【作り方・B面】

1. Abandoned Luncheonette(3:55)
ほうれん草をミキサーでピューレにする。しょうがを千切りにする。

2. Lady Rain(4:26)
ふたを開けて黒糖といしるを加えて混ぜ合わせ、ふたを閉じて煮る。

3. Laughing Boy(3:30)
ふたを開けてココナッツミルクを加えて混ぜ合わせ、ふたを開けたまま煮る。

4. Everytime I Look At You(7:02)
しょうがとほうれん草ピューレを加えて軽く煮立て、ふたを開けたまま極弱火で煮込む。必要なら塩で味を調整する。

 

【チャレンジ感想】

油が冷たいうちからホールスパイスを入れるのが、最近のマイブーム。A面1曲目“When the Morning Comes”を聞きながら、焦らずゆっくり、あくまでもこのカレーはプロセスを軽やかに。この後に続く2曲目、3曲目も強火にしたりしない。A面4曲目“She’s Gone”で、加えた水を煮立てるときに一度だけ強火が登場する。

B面1曲目のアルバムタイトル曲“Abandoned Luncheonette”が一番好きかな。千切りしたしょうがから香る爽快感が曲調とマッチ。B面2曲目“Lady Rain”はゆったりとコーヒータイム。B面4曲目“Everytime I Look At You”の煮込みは長めに。“Look at 鍋”でフツフツとした状態をキープしつつ、仕上がりを迎える。おいしいカレーができました。

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