コーヒーで繋がり、学び、楽しむ

目指すはコーヒー公民館![堀口珈琲狛江店]リニューアルオープン


RiCE.pressRiCE.press  / May 19, 2023

コーヒーショップを街で見かけない日はないこの頃。自社焙煎のコーヒー豆を“いかに届けるか”に注力しその地に根ざした店づくりを行うべく、[堀口珈琲 狛江店]が2023年5月1日にリニューアルオープン!

元々、1999年にロースタリーカフェとしてオープンした[堀口珈琲 狛江店]。2019年、横浜ロースタリーが稼働開始し焙煎機能が移転したことで、新たな狛江店はお客との交流をより一層深める店舗へと進化した。

 「特別なことをするのではなく、コーヒー屋としてコーヒーをどのようにお客様に提供するかを考え抜いた」と、オープニングイベントで話したのは代表取締役社長の若林恭史さん。今回のリニューアルに際して、一番最初に考えたのが焙煎豆を渡すカウンターだったという。

「私たちはロースターなので、焙煎豆を作り、どういったコミュニケーションの中でお客様に提供するのかを考え、店内入ってすぐの正面カウンターを製作しました。我々はコーヒー豆をただ置いておいて、お客様が手にとって買っていくスタイルはしないんです。それだけではスペシャルティコーヒーの良さというものはなかなか伝えきれない。お客様の様子を見て、お声がけし、対話をする。コーヒーに詳しい方にはより詳しい説明をし、初心者の方にはわかりやすく説明することを心がけています。お客様一人ひとりとここでミニセミナーを行なっているような感じです

創業者の堀口俊英氏(現在、代表取締役会長)を引き継いで社長を務める若林さん

お店を訪れる一人ひとりに寄り添ったコーヒーを提供するため、焙煎豆販売カウンターの横には少し高さのある抽出カウンターが設けられている。コーヒー豆を購入した後にペーパードリップのプレゼンテーションを間近で見ることができ、コーヒーの楽しみ方までその場で教えてもらえる。

コーヒーに詳しくなくとも、コーヒーとの距離を一気に縮めてくれる。今回はシングルオリジンとブレンドの飲み比べを体験させてもらった。

思わず、「全然違う!」と声に出してしまうほど。コーヒーの奥深さを五感でフルに感じることができる。

コーヒーを淹れるということを身近に感じてもらおうと、ツールもコンパクトなものを使用。自分でも美味しいコーヒーが淹れてみたい!と思うような、丁寧なアドバイスを聞くことができる。コーヒーの淹れ方や味の好みに迷ったら、気軽に聞いてみるのがおすすめ。

柱を中心に出来上がったカウンターの裏側では、様々なセミナーを開催予定。第一回目は狛江店店長、佐藤さんによるドリップ講座が521日に行われる。コーヒーを核とした学びが広がっていく場を目指し、学びの中で人々の交流が生まれ、地域に根ざした“公民館のような存在”へと発展していく。

店舗全体は丸みが特徴的な空間づくりとなっている。コーヒー店という枠にとらわれず、「ちょっと気になるお店」として気軽に立ち寄ってもらいたいという想いに加え、[堀口珈琲]ならではのこだわりもしっかりと詰まったこの「丸み」。

実は、良いコーヒーは磨いていくと角が取れ、口当たりがどんどんラウンドしていく(丸くなっていく)のだそう。研ぎ澄まされ、引っ掛かりのないコーヒーは体の中にスッと溶けこんでいくのが実感できるのはもちろん、自家焙煎のスペシャルティコーヒーが可視化された内装になっている。可愛いだけじゃない、コーヒーと真剣に向き合える空間に包み込まれ、ほっと落ち着いた気分になれる。

コーヒーメニューに目をやれば、何といってもブレンドコーヒーの多種多様さに驚くはず。コンセプトに沿ったブレンドコーヒーが焙煎度に応じて、常時19番まで用意されている。

ブレンドに使用されるコーヒー豆はコンセプトに沿って多種多様なシングルオリジンを組み合わせている。使用される生豆は収穫時期によって異なるものの、味のコンセプトを軸に、常に安定した味わいに出会えるのが魅力的。 加えて、季節のケーキにはペアリングに最適なコーヒーを提案してくれるのも嬉しいところ。

今回は中央の甘夏のタルトに「#2 フルーティー&ラシャス」をペアリング。甘夏の酸味と「#2」のフルーティさが相性抜群! 口内でよりトロピカルな味わいを楽しめ、夏にピッタリな組み合わせ。左のモカチーズケーキには「#7」、右の和栗のモンブランには「#1」がおすすめとのこと

狛江店のリニューアルで大きく変わった部分の一つとして、調布で人気のベーカリー[aosan]が[aosan comaé]として併設された。もちろん[aosan comaé]で購入したパンは店内でコーヒーと共に楽しむこともできる。

カフェでは[aosan]の人気メニュー、aosan角食パンのトーストがオンメニュー。小麦の味わいが存分に感じられる厚切りパンと発酵バターの香が口いっぱいに広がり、幸せな気分に。キューブ状にカットされ、ちょっとしたおやつにも最適。2ピースか4ピースを選べ、自分のお腹と相談してオーダーできる。

どんなコーヒーにも合う角食パンだが、小麦感をしっかりと味わうには焙煎度が軽めの「#1」「#2」「#3」がお勧めとのこと!


今回は「#3マイルド&ハーモニアス」と合わせ、角食パンの小麦感とのバランスを楽しめた

[堀口珈琲]の2号店としてオープンした狛江店。歴史が長いからこそ、これからも新たな人々にコーヒーの面白さを伝える場所を目指してリニューアルし、人が集う場所という街の大事なピースとして進化をつづけていく。空間、食、人、様々なきっかけを通してコーヒーを知ることができる「交流の場」へぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

堀口珈琲 狛江店
東京都狛江市和泉本町1−1−30
10:00〜19:00(喫茶は18:00まで)
月曜日定休(祝日の場合は営業、翌日の火曜代休)
(aosan comaéは月曜日・火曜日定休日)

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