レポート:「発酵醸造未来フォーラム東京’18」

発酵醸造の祭典『F3』本日より開催。Day1レポート


RiCE.pressRiCE.press  / Mar 10, 2018

3月9日(金)、10日(土)の二日間にわたり開催される「発酵醸造未来フォーラム(Fermentation Future Forum/略称:F3)」が本日よりスタート。1日目の模様をお届けする。

両日ともにすでにチケットは売り切れてはいたものの、初日となる今日は平日であり、天候もあいにくの雨模様。そんな中でも、会場となった国重要文化財 旧醸造試験所 第一工場(赤煉瓦酒造工場)には11時の開演から多くの来場者の姿が。あらためて“発酵醸造”への意識の高まりと、このイベントへの関心の高さを実感した。

▲ 雨模様の天気の中、多くの来場者で賑わう

会場は大きく5つのゾーンに分かれており、それぞれの様子をレポートする。

メインとなるZone1では「Future Talk」がテーマ。フードエッセイストの平野紗季子が総合司会を担当し、多彩なジャンルの専門家による“発酵”をテーマにしたトークが行われた。

1日目の登壇者は、佐藤祐輔(新政酒造8代目)、ドミニク・チェン(情報学研究者)、小松真実(ミュージックセキュリティーズ代表)、小泉武夫(発酵学者)、飯尾彰浩(飯尾醸造5代目)、豊田啓介(建築家 noiz architects)、ジャスティン・ポッツ(発酵アクティビスト)、黒島慶子(醤油ソムリエール)、宮本貴史(農家 みやもと麹店)。ドミニク・チェンさんは「発酵が未来のクリエイティブ・コモンズである」というテーマで話し、その中で、「世界の99%の微生物はまだ発見されていない。発酵は合理性を求める社会の中で、世界の複雑さを教えてくれるもの」と指摘。また、これまでぬか床を何回か腐らせてしまった経験から、センサーなどでぬか床が自分で心地よい場所へ移動する“歩くぬか床”を開発中だと明かし、笑いを誘っていた。そのほかにも、発酵の権威である小泉武夫さんが日本と世界の発酵の歴史を、飯尾彰浩さんが発酵を生かした地方創生の話をされるなど豪華なトークが続いた。

▲ トークイベントは旧醸造試験所内で。専門家の話に耳を傾ける来場者

場外のZone2は「Creative Chaos」と題し、ジャンルを超えたゲストを迎えてのディスカッションを開催。「ミレニアルズの食文化論」「日本におけるサンセバスチャンの作り方」「発酵醸造蔵にルネッサンスは訪れるの?」「発酵情報都市2020-2030-2040-2050」というテーマで各回白熱した議論が繰り広げられた。

▲ 「日本におけるサンセバスチャンの作り方」の回のディスカッションの様子。

Zone3は「Fermented Yatai & Community」というテーマで、発酵にまつわるドリンクやフードが楽しめるスペース。

▲ みそや甘酒など発酵と関連したドリンクメニューも

フードカーによるメニューも充実しており、発酵タコス、発酵牛煮込み丼、発酵チキンコンフィなどに加え、ひとくち発酵フードとして本日は下北沢[Salmon&Trout]の森枝幹シェフが監修した「黒いソーセージのアメリカンドッグ」が登場。人気を博していた。

▲ 「黒いソーセージのアメリカンドッグ」(黒ニンニク、鹿、猪入り)

Zone4ではアーティストによるライブが。旧醸造試験所の地階1階という独特の空間の中で、nhhmbaseによる発酵を想起させるアーティスティックで幻想的な音楽が奏でられた。

Zone5では、品川のバー「酒茶論」の上野伸弘さんによる「古酒BAR」が開店。1杯300円で試飲ができるほか、木戸泉酒造の新酒と40年熟成させたものを飲み比べできる「新旧飲み比べセット」(700円)が人気で、上野さんの解説を聞きながらそれぞれの味の違いを楽しんでいた。

▲ 旧醸造試験場の3階に設けられた「古酒BAR」

初日から大いに盛り上がりを見せていた同イベント。明日10日も今日とは異なる豪華なプログラムが満載の予定。チケットを手に入れている人は、きっと新しい発酵醸造の世界と出会えるはずだ。

発酵醸造未来フォーラム東京’18
日程: 3月9日 (金)、10日 (土)
会場: 国重要文化財 旧醸造試験所 第一工場 (赤煉瓦酒造工場)
東京都北区滝野川2-6-30
http://fermentationfutureforum.org

WHAT TO READ NEXT

BALMUDA The Kitchen
会員限定の最新情報をいち早くお届け詳しく