【完売御礼】数量超限定販売! 全てが一点物のステンシルアート入り

RiCE限定販売・荒物屋[松野屋]の米びつ feat. 守矢努


RiCE.pressRiCE.press  / Oct 23, 2020

今回RiCE.pressでご紹介する一品
「Tsutomu Moriya Stencil on
松野屋のトタン米びつ」

ご好評につき完売いたしました。

 

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「暮らしの道具 松野屋」の提案

[松野屋]という荒物屋さんをご存知だろうか。問屋街・日本橋馬喰町に自社ビルおよび卸売店を構え、下町・谷中の直営ショップでは一般のお客も買い物を楽しむことができる。「荒物」といえば、箒やチリトリ、ザルや桶といった日用雑貨のことだが、台所からお風呂まで[松野屋]にはありとあらゆる暮らしの道具が並ぶ。どれも懐かしい温かみと末永い相棒になってくれそうな心強さを醸し出していて、ついついあれもこれも手を触れたくなってしまう。

[松野屋]は1945年創業、現在の代表・松野弘さんの祖父の代から続く。元々は帆布を使った鞄や袋を扱うお店だった。

▲ 代表の松野弘さん。日本橋馬喰町の卸売店にて。店内には松野さんが探し出してきたさまざまな荒物が上にも下にも溢れている

「例えば、昔の築地市場では頒布で作った集金袋っていうのを使っていてね、そういったプロユースの頑丈なものを作ってました。自分もアメリカの軍モノだったりヘビーデューティー(激しい仕様に耐えられる頑丈なつくりのもの)に興味がありました」

松野さん自身も24歳の時から約4年、京都に1905年から続く[一澤帆布店]で修行し鞄づくりの技術を学んだ。「もう飛び込みで弟子入りさせてもらったんです。当時ちょうど『L.L.Bean』とかキャンバスバッグが流行り始めていたころだよね。ミシンも人に譲ってもらって、仕事の後も自分で縫い方を練習して」。親しみやすいさっぱりとした話ぶりで、お店とご自身の遍歴を話してくれる松野さん。

「暮らしの道具」という多種多様な品々を扱うようになったのは松野さんがお店を引き継いでから。幼少期から身近にあった“誰かの手によって作られた道具”やプロユースの道具、ヘビーデューティー、そしてこれも関心のあった民芸などの影響を受けながら、松野さんは「暮らしの道具」「荒物雑貨」というテーマを見出した。

「荒物屋というのは、石油製品以前の街のホームセンターの形。名もなき工人による道具に暮らしの美を見出す。民芸のような“芸術品”ではなく、あくまで『荒物』。全国に残るそうした日用品を見極めて仕入れている」

▲ 手つきのマッコリカップ(写真中央)は調理道具として料理人に人気

作家が作る芸術品ではなく、職人が作る工業品。鑑賞のためではなく、暮らしの中で役割を果たすもの。松野さんはこれを「民衆的手工業」と表現する。手ごろな価格で、扱いやすく丈夫、そして自然な素材で作られた日用品を単なるノスタルジーとしてではなく、あくまで「役立つ暮らしの道具」として価値付けをしている。

米びつの特性活かし、収納箱としても

この米びつも[松野屋]の思想を象徴する一品。蔵前でこの米びつを製作する近藤夫妻と松野さんは長年の付き合い。松野さんは米びつにカードポケットを付けてもらえるように近藤さんに依頼したという。それによって、丈夫で密閉性・防湿性に優れた米びつが、衣類などの収納箱としても重宝されるようになった。職人たちにも負担がないようなちょっとした造りの変更によって、使い勝手の幅はぐっと広がる。こうした気の利いたオリジナリティが[松野屋]の真骨頂でもある。

▲ 近藤隆司さんと妻の八千代さんが協力して作る米びつ。平らなトタン板を鉄棒を軸に体の力で曲げ、工具を使って接合していく

「すごいものではないけど、すごくないものでもない」

大量生産ではなく、かと言って少量生産でもない、日本各地に残る「中量生産」を大切にすることで、私たちの身の回りの品や、ひいては暮らしが豊かになるということは[松野屋]は教えてくれていると感じる。

「荒物って、すごいものではないけど、すごくないものでもないんだよね。身の回りの道具を揃える時、100円均一でプラスチック製のものを買うのも何だなと思う人もいるよね。こういう荒物は日本に昔からあるものなんだけど、今のSDGsとかの流れで言うとむしろ新しいものとして選ばれているのが面白い」

ものづくりの現場を真っ直ぐに見つめ続け、ユーザー目線で活用方法を提案する。作り方やデザイン、物自体は新しくないのに、そこにライフスタイルという視点が掛け合わさることで、日用品という存在は更新されていく。

守矢努さんのステンシルアート「UPCYCLE CENTER

一つひとつ手作りされる[松野屋]の米びつ。今回さらに特別にステンシルアートをあしらった限定バージョンをご用意した。「RiCE」のステンシルアートを施してくれたのは音楽をメインとしてグラフィックデザイナーとして活躍しながら、ステンシルアーティストとしても人気の守矢努さん。真心ブラザーズやハナレグミ、Overground Acoustic Undergroundなどのグラフィックデザインやアートディレクターを務める。

米びつの蓋一点ずつに「RiCE」というタイポグラフィーをスプレーでステンシルし、ドライヤーで乾かしていく。同じ型紙でも、濃淡や縁のかすれ具合など微妙に異なる。「もちろん手書きのアートもいいけど、そうすると作家の“におい”がより強くつくというか。でもステンシルって、道具に任している部分もありつつ自分の加減もあるっていう絶妙なバランスなんです。そこはちょっと意識してるところかも」と守矢さんは語る。

「もともとは個人的にやっていて、だんだんFUJI ROCKとかイベントでやっていると『自分のTシャツにやってくれませんか』っていうリクエストをもらって、持ち込みの物にステンシルさせてもらうっていうことが多くなっていきました。『それってアップサイクリングだね』って知り合いが言ってくれて、なるほどなと。古くなったものにステンシルでプリントを入れると価値がまた上がるっていうのは確かにそうなんですけど、出来上がったものを自分で見ると面白くて。老若男女、どんな人も『わぁ』って目の前で喜んでくれるという気持ち良さがあります」

複雑精緻なものやバンクシーのように社会に対するメッセージを込めたステンシルアートもあるが、守矢さんの場合、基本的にはロゴやタイポグラフィーを用いる。その理由を、守矢さんは「コミュニケーションだと思っている」と語る。

「ブランド物のバッグを持ってきた女性がいて、そうすると昔おばあちゃんが使っていてとかストーリーが聞けたり。あと、人とかぶらないものが好きっていう人がファッションブランドの新品のものを持ってきてくれることもあります。シンプルなステンシルなので、色んな人が色んな物を持ってきてくれる。その出会いやコミュニケーションで僕自身の幅を広めてもらえるっていうのも楽しい。今回、米びつっていうのも、面白いですよね。僕も一ついただいて、(ドライヤーやスプレーなど)道具入れにしてみました」

完成したステンシルアート入りの米びつがこちら。蓋の中央に「RiCE」のステンシルと右下に「UPCYCLE CENTER by ILA. STENCIL SERVICE」という守矢さんのスタンプも入れていただいた(ネームカードにもサービス!)。

“Buy from artisans”——職人からものを買うべし。消費についてもあまりに多くの選択肢が溢れている世界で、作り手やサービスを届ける人たちの想いを受け取ることが私たちのライフスタイルを豊かにしてくれる。

 

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松野弘|Hiroshi Matsuno

[松野屋]店主。1953年、東京生まれ。京都[一澤帆布店]で鞄作りを学ぶ。ブルーグラスミュージックやヘヴィーデューティーに大きな影響を受け、先々代から続く鞄の卸問屋を継ぐにあたっては、扱う品目を日用品に方向転換。昔から日本人の生活に当たり前にあった道具を求め、それらを制作する職人を訪ねて全国を歩いている。

守矢努|Tsutomu Moriya

神奈川県出身、ルーツは長野県諏訪。桑沢デザイン研究所卒業後、ミュージシャンのCDやDVDのグラフィックデザインを手がける他、今年開催されたNew(Lifestyle)Acoustic Campではアートディレクターを務めた。近年はステンシルアーティストとしても活躍し、フェスやストアポップアップでのステンシルイベントも人気を博す。

CREDIT
Produce: Harumi Fukuda
Photo & Video: Taro Oota
Text: Yoshiki Tatezaki
Coordination: Miho Akahoshi & Hikaru Yamaguchi
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