きょう何食べた? #4 埼玉県寄居町・小川町編
地域支援事業プランナー・富岡誠太さんの夜ごはん
「きょう何食べた?」は、いま東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第4回は東京を飛び出し、埼玉県へ。都内でのカフェの立ち上げや、全国の生産者をめぐる旅を経て、現在は地域支援事業のプランナーとして活動する富岡誠太さんと地元寄居町周辺を巡りました。
[金之介]の串焼きと納豆巾着とワイン
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納豆巾着にカシラと白モツの串焼き。赤唐辛子と味噌を合わせた辛味噌に付けて食べるのが寄居流。合わせたワインは[KIKI WINE CLUB]の「ROUGE(PALE)2024」。
寄居は戦前から畜産が盛んで、今も「豚食」文化が残っている町なんです。[金之介]の料理も、そんな寄居の食文化を感じさせてくれる存在だと思っています。
ここに来たら、必ず頼むのが串焼きのカシラと白モツ、そして納豆巾着。お肉は中がプリッとしていて、外は香ばしくパリッと焼かれている。その“パリプリ”な食感が楽しくて、味噌だれをつけるともうそれだけで完璧です。こっちでは豚でも串に刺さっていれば“焼き鳥”って呼ぶんです。僕は小さい頃からそれで育ってきたので、違和感はないんですけど(笑)。
そして、納豆巾着が美味しすぎる。中に納豆がぎっしり詰まっていて、油揚げをひっくり返して揚げているから外はサクサク。納豆料理の中ではいちばん好きかもしれない。これ、止まらなくなります。
今日は特別にワインも持ち込ませてもらいました。[KIKI WINE CLUB]がセレクトする日本のワインは、ドンピシャのペアリングというより、どんな料理も包み込んでくれる感じがあって、すごく飲みやすい。豚肉の旨みには、日本の赤ワインのほうが合うなと思っています。タンニンが強すぎず、酸味がきれいで、すっと飲める。だから串焼きにも、いろんな料理にも寄り添ってくれるんですよね。
[金之介]は、初めて来た時にお通しに感動したんです。食べた瞬間に「これ、やばいな」って。素材に対してどう向き合っているか、どう楽しく美味しくしているかが、最初の一皿から伝わってくる。だから、寄居に大切な人が来たときには、必ず連れてきたい店なんです。
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仲間と来ても、ひとりで来ても心地いい。串をつまみながら店主・守屋祐之介さんとの会話を楽しむ。
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炭火の香りに包まれて、じっくり火入れ。鮮度にこだわった肉の旨みが、煙と一緒に立ちのぼる。
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外はサクッ、中は納豆たっぷり。醤油をたらして頬張るのが正解。「幸せですね。止まらなくなる」と富岡さん。
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甘口の醤油だれが染みたタレカツ丼も人気メニュー。サクサクのカツに甘いタレが絡み、ご飯が止まらない。仕上げに生卵を溶いてかける“味変”もおすすめ。
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金之介
埼玉県大里郡寄居町寄居1231-3
17:00〜23:00
月曜定休
IG @kinnosukehorumonModel by Seita Tomioka(モデル 富岡誠太)IG @michael_seita
Photo by Mishio Wada (写真 和田美潮 )IG @mso_340
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)