一期一食

013. throwback stay home OCHA ver.


Orito HamadaOrito Hamada  / May 25, 2020

RiCEのお茶特集号が発売されました。僕も編集者として携わる経験をさせていただきました。コロナのおかげもあってか、色んな仕事が混ざり合っていくのかも、って思いました。自分の好きを極めてきたことが自然と形になる。そういう時代なのかもしれません。是非ご一読くださいね。『茶道なんかこわくない』、『茶道の今』企画内で記事を書いています。

引き続き、自宅で過ごす日々。人がいない時間に散歩したり、太陽に毎日浴びようと努力していた。今までやれなかった練習や、触り倒せなかった機材もいっぱい触れて。探求することも実は多くて、それがありがたい時間だと思った。勉強できることがこんなにありがたいなんて若いときは思いもしなかったな。

音楽に関していえば、ツアーはほぼ国中でなくなり、エンターテイメントの形が音を立てて変わり始めている。順応するか、抗うのか、僕のような半分裏方の専門職は生き方を試される。今のところはうまくやれている気がするが、こういうときにどうするかを考えることもエンターテイメントで生きると決めた人間には必要なことだ。常に問いを大事にして前に進む。若いうちから制作の仕事が多かったので、僕はまだ影響が小さい方なのだろう。巡り巡って自分のコンプレックスと思っていたことに助けられるのも人生は面白いなと思う。

日々家で過ごすと、南極料理人のように、少し隔離された空間で食べ物はとても大事なキーファクターになると思っていた。家族をどうやって喜ばせるのか。いつも通りの生活もできない、先もわからない、やりたいこともできない、苦しい中で食はとても大事な要素だ。その中でも僕がもっと大切にしていたのが「お茶」だ。前の日の夜から仕込んで朝から飲めるようにしていた。お茶の力は僕は茶道を始めてからずっと信じているから、その力をまたいつも通りお借りしたのです。

今日は僕好みのお茶の話を少しだけします。

柳桜園のお抹茶「江雲の白」

僕は裏千家で研鑽を積んでいますので、裏千家のお抹茶を使います。友達の茶道をやっている現代アーティストに教えてもらって以来、僕も密かに買い続けています。香りと甘味のバランスがとても優しくてこれを基準にいろんなお抹茶を感じてしまっているくらい今のところ大好きなお抹茶。もし、買うブランドに悩まれていたら真っ先にオススメ致します!少し慣れている方は、各流派好みのお抹茶を飲み比べると面白いですよ。

[TEA BUCKS]の茶缶 Black on Black

しょっちゅう飲みに行っているお店。茶缶持参でお茶を買う、これがCool。でも、これは昔からやっていたこと。新しいことに頼らず今あるものできちんと取り入れればエシカルにもエコにも生きられる。日本にはそういう文化が簡単に身近にあるのがいいところだと思います。目の前に案外答えはあるんだよね。

直近だと、半発酵のお茶や白骨茶などをここで買って、家で飲んでました。店主の大場さんと話しながらその時に合ったお茶をセレクトしてもらうのも楽しいかも。

[櫻井焙茶研究所]のお茶

櫻井さんがECを始めたので即購入。ここのお茶はずっと買っています。季節を感じる商品を選ぶのがいいね。今のスパイラルに引っ越す前の西麻布の時から僕はずっと通っています。心地よい緊張感型漂うお店の内装。きちんといただくには亭主だけでなく正客もきちんとしなければいけない。一方的な関係ではなく、共に引き上げ合うような関係になる。それがお茶のいいところだと思います。櫻井さんにたまに会えるとすごく嬉しくて(笑)、茶器や調度品もとても美しいものが多いので、一度お店に行くといろいろ発見があるかもですよ。

西荻窪にある[Saten]の抹茶プリン

茶リスタの小山さんがインスタライヴで作り方を教えてくださったので、早速作らせていただきました。もちろん、お店で食べる方が圧倒的に美味しいのだけど、家でこれがいただけるこの多幸感よ。きちんと3層になってすごく嬉しい。何回も作って一時期、家の定番になっていました。でも、やっぱりお店で食べたいよね。さて行かなきゃな。

[PRAEGRESSUS]ホエイプロテイン ほうじ茶

僕が通っているジムがプロデュースしているプロテインです(笑)。ニュージーランドでグラスフェッドで育てられた乳牛のミルクから作られたホエイプロテイン。WPIでカゼインフリーでプロテインとしてはある意味最強かもしれません。ほうじ茶フレーバーがあるので、たまにね。Stayhomeで体重が落ちたのは、これとデポのオンラインのトレーニングのおかげだと思っています。

お茶の力はまだまだこんなもんじゃない。僕は少しでも拓いていきたいと思いました。

例えば、「お茶しましょう」の言葉には、ただお茶を飲むだけじゃないたくさんの意味が含まれていると思います。その場を共有したり、その人達同士のコンテキストが一気にインストールされる事によって形が変わるのです。その人の状況によっても意味合いが日々変わっていく。その全ての媒介ができるのはきっとお茶の力。ただただ効能を短時間で得るのではなくて、時間を楽しむ、過程を愛でる、その全てを共有することを喜ぶ。緑茶の味をきちんと受け止めて感じ取るためには自分を常にととのえておかないといけないのです。

Stay Attuend!!!

 

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