名盤カレー

03.ザ・フーでカレーを作る


Jinsuke MizunoJinsuke Mizuno  / Aug 5, 2020

The Who/アルバム『Who’s Next』(1971)をBGMにフィッシュカレーを作ってみた。

総調理時間:43分33秒

壮大なロックオペラアルバムに仕上げるべく、佳曲を作りためたというのにコンセプトが賛同を得られず、結果的には、無造作に曲を並べたようなアルバムになったと言われている『Who’s Next』。

『トミー』に続くロック・オペラ第2弾「ライフハウス」としてリリースするはずだったピート・タウンゼントの目論見は打ち砕かれた。彼の落胆とは裏腹に、このアルバムがザ・フーの最高傑作と呼ばれることもあるからわからない。

シンセサイザーやシーケンサーを駆使したプログレッシブなアプローチにより、ときおり水の中を潜っているような不思議なサウンドがちりばめられている。それで「そうだ、フィッシュカレーにしてみよう」と思ったのだ。

個人的に印象の強い最初の曲と最後の曲にそれぞれ魚を調理するプロセスを入れて仕上げるカレーにした。このフィッシュカレーがザ・フーっぽいかどうかは、かなり謎だけど。

※ 曲が変わるたびにプロセスを変えます。
※ レコードをお持ちの方は、A面からB面へのスイッチをスピーディに。
※ CDをお持ちでない方は、YouTubeなどをご利用ください。

【材料・3~4人分】

川魚(いわなetc)
小麦粉 少々
マスタード油 大さじ4
ホールスパイス
・クミンシード 小さじ1/2
・フェンネルシード 小さじ1/2
・マスタードシード 小さじ1/2
・ニゲラシード 小さじ1/4
・フェヌグリークシード 小さじ1/4
にんにく(みじん切り) 1片
しょうが(みじん切り) 1片
玉ねぎ(スライス) 1個
塩 小さじ1強
砂糖 小さじ1
パウダースパイス
・ターメリック 小さじ1/2
・レッドチリ 小さじ1
・コリアンダー 大さじ1強
水 300ml
ペパーミント(ざく切り) 適量

【作り方・A面】

1. Baba O’Riley(5:08)
魚のワタを取って皮面に切り目を入れて、小麦粉をうっすらまぶす。熱したマスタード油で表面をこんがりさせるように揚げる。中まで火が通らなくてもいい。取り出しておく。

2. Bargain(5:34)
空いた鍋にホールスパイスとにんにく、しょうが、玉ねぎを加えて強火で炒める。

3. Love Ain’t for Keeping(2:10)
塩を振り入れて混ぜ合わせ、さらに炒める。

4. My Wife(3:41)
強火のまま鍋中を触らず放置し、玉ねぎの表面を焼き付けるように炒める。

5. The Song Is Over(6:14)
少量の水(分量外)を数回に分けて加えながら玉ねぎをつぶすように炒める。

【作り方・B面】

1. Getting in Tune(4:50)
砂糖を加えて中火にし、炒め合わせる。

2. Going Mobile(3:42)
パウダースパイスを加えて弱火で炒める。

3. Behind Blue Eyes(3:42)
水を注いで強火にし、煮立てる。

4. Won’t Get Fooled Again(8:32)
魚を戻してミントを加え、弱火で煮る。

【チャレンジ感想】

イントロから気分の上がるA面1曲目“Baba O’Riley”。まさかこの曲をBGMに川魚を揚げる日が来るとは思っていなかった。しっかり火入れをする必要がないから、ゆっくり下処理をしてから鍋に投入。表面がこんがりしたら取り出す。次の曲に移るまで、静かに待つ。久しぶりにこの曲をじっくり聴いた。このあとA面は基本的にずっと玉ねぎを炒め続ける。プロセス自体はかなりシンプルだ。A面5曲目“The Song Is Over”が長めなので、玉ねぎを混ぜつつコーヒーブレイク。B面に入ってからは、3曲目“Behind Blue Eyes”で水を灌ぐまでは少しせわしない。そして、ついに仕上げの時がやってきた。B面4曲目“Won’t Get Fooled Again”で最初の魚を戻す。このアルバムはやっぱりA面1曲目とB面ラストの曲が好き。魚で始まり魚で終えるレシピにしたところが、このカレーのすべてかな。おいしいカレーができました。

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