きょう何食べた? #5 下北沢編
[patch coffee works]代表・風斗さんの昼ごはん
「きょう何食べた?」は、いま東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第5回はフリーのコーヒーバリスタとして活動しながら、自身のブランド[patch coffee works]を立ち上げたばかりの風斗さんと下北沢を巡りました。
[Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-]のアボカドタルティーヌとブルームラテ
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「アボカドタルティーヌ」は岩手県奥州市の[メゾン デュ ラミティエ]のサワードウを使用。香ばしいブロッコリーペーストと自家製ブレッド&バターピクルスの酸味が、完熟アボカドのまろやかさを引き立てる。「ブルームラテ」は、ハーブの蒸留によって作られた特製シロップとミルクが組み合わさり、ふわっと香る上品な香りと甘さが特徴。
[エト]は、とにかく空間が心地良いし、コーヒーも食事もしっかりしていて本当に良いお店。東京にはたくさんお店がありますけど、外から見ただけでも「ここは良さそうなコーヒーが飲めそうだな」って自分の中のセンサーがあるんです(笑)。[エト]もまさにそんな印象が最初からありました。
これは後から知ったんですけど、僕が鹿児島で働いていたロースターのスタッフだったタイヘイくんが、今ここで働いているんです。それを知ってからは、さらに来る理由が増えました。好きなお店でも頻繁に通うことって意外と少ないんですけど、友だちがいるとそれだけで足を運びたくなる。しかもここはタイヘイくんだけでなくスタッフみなさんの接客が素晴らしくて、ついまた来たくなってしまうんですよね。
席は1階の窓際がお気に入りです。日当たりがよくて、犬も入れるのがいい。駅からも近くて目立つ場所にあるので、待ち合わせにもよく使います。「エトで待ってるね」と言って、ここでコーヒーを飲んでから出かけることも多いですね。
アボカドタルティーヌは自家製ピクルスが良いアクセントになっている。レモンの酸味も加わって、パンとアボカドの甘さとうまくバランスが取れているんです。食べ進めるたびに「美味しいな」と思えるオープンサンドです。食べ応えもあるのでランチにもぴったり。そしてブルームラテもお気に入り。蒸留シロップにクロモジを使っていて、コーヒーだけでは出せない香りと奥行きがある。甘さはあるけど重たくない、すごく心地よい味わいなんです。
僕にとってお店に行くのは、ヒントをもらったり、その場の空気を感じたりするためでもあります。1日に何軒もコーヒー屋を回ることもあるんですけど、将来こんなお店ができたらいいなとか想像しながら見て回るのも楽しい。お店で話しているとコーヒー関係の人だと気づかれることも多くて、そこから仲良くなって一緒に飲みに行くこともあります。飲食を通して自然に人とつながれるところも、この世界の魅力だと思っています。もともと内向的な性格だったんですけど、コーヒーが自分を外に開いてくれた感覚がありますね。
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注文しながらスタッフのタイヘイさんと談笑する風斗さん。顔なじみとの会話も、この店に通いたくなる理由のひとつ。
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大きな窓から自然光が差し込む、1階の窓際席は風斗さんのお気に入り。白を基調にストーン調の壁や床が映える洗練された空間。ゆったりとした時間が流れる中でランチを楽しむ。
ブルームラテに使用されるクロモジは富士吉田にある完全無農薬のハーブ農園「HERBSTAND」から調達されたもの。2階席ではそのハーブを自家蒸留している様子を見ることができる。
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Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-
東京都世田谷区北沢2-22-3 下北パークフロント1階・2階
7:30〜20:00
無休
IG @ettheculturalcoffeehouseModel by futo(モデル 風斗)IG @ futo_coffee
Photo by Mishio Wada (写真 和田美潮)IG @ mso_340
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)>朝ごはんの記事はこちら