
連載「一年住んだらコスタリカ人になれるか」#4
地球の反対側も、お米の国だった
コスタリカ人は、日本人よりお米を食べている気がする。
誰かのお家にお邪魔して、お米が出なかったことがない。
友達は「自分たちも正直お米に飽きているのだけどね笑」と皮肉を語るくらいだ。
日本のように、お米に誇りを持っている感じはあまりなく、実際に食べられているのが海外産であることが多いからかもしれない。

国内の有名ブランドだけど、米はアルゼンチン産だった。
あまりネガティブなことは書きたくないのだけど、それがコスタリカ人のリアルな感覚。
他に食べているのは、Pollo frito(フライドチキン)やTortilla(トルティーヤ)、第二話でも紹介したチキンスープなど。自分のまわりの人たちは、めったに外食せずに毎日自炊している。
東京に住んでいたぼくからすると、今日はラーメンにしようとか、コンビニ弁当でいいやとか、たまに回転寿司にしようみたいに、気分で食事を変えられるほど、正直バラエティー豊かではない。
お米を使った料理で、特に有名なのが伝統的な朝ごはんのGallo Pinto(通称:pinto)。

色んなスタイルがあるけど、お米に豆は必ず混ざってくる。

深いホットプレートみたいなやつでお米を炊く。
どこのお家や宿に行っても必ずと言っていいほど出てくる。こないだなんて、エンパナーダ(生地で具を包んで焼いたもの)を頼んだら中にpintoが入っていた笑。
コスタリカに住んでいると、Arroz con ○○(英語にするとRice with ○○)という表記のメニューをたくさん見かける。今回は、その一部を紹介してコスタリカの米料理のリアルをお届けしていきたい。
1.Arroz con Pollo (お米+チキン)
これが一番よくみかけるやつ。

引っ越した日にいただいた。ビールが信じられないくらい美味かった。
コスタリカのいかなる場面でもよく登場するので、みんなは皮肉を込めてArroz con Siempre(いつもの米)と呼んでいる 笑。
お米にチキンを混ぜ込んで、野菜を細かく切ってコンソメなどと一緒に炊いて完成。味自体はシンプルだけど、横にほぼ確実にポテチが添えられているので、ちょうど良い塩味となり、慣れたら結構クセになる一品。
友達との集まりや、家族との誕生日パーティでは、たくさんの量を一気に炊いて、コスタリカ版「同じ釜の飯を食う」経験ができる。

ライムのような limón mandarina(左下)。こっちでは何にでもかける。

みんなでパーティー。もくもくと食べる 笑。
こちらは大家族の誕生日パーティーに参加した時のArroz con Pollo。
日本のように誰かを待つことなく、getした人からもくもくと食べ始める 笑。


これもまた別の大家族ランチでの一品。少しずつスタイルが違うので、おふくろの味に近いかもしれない。


ぼくは豆そのものより、ペーストの方が好みだった。
2.Arroz con Leche(米+牛乳)
これはデザート。ミルクや練乳をベースにお米をおかゆ状にして、シナモン・クローブ・バニラエッセンスなどで味付けしたもの。

割と似たようなものは海外でありそう。ぼくは普段食事で出てくるものが甘いものになると、頭がこんがらがるので少し苦手⋯⋯。学生の頃に、半分以上残してしまったメルボルンのPorridge(オートミール粥)を思い出すことに⋯⋯。
写真のものはイネス(1ヶ月お世話になったホストマザー)につくってもらったのだけど、正直「ご飯」としてのイメージから脱せず、何とも言えない感情になってしまった 笑。
日本に住んでたことがある友人は、自分の感覚を理解してくれていて、それでも美味しいお店があると紹介してくれたので、今度こりずにチャレンジしようと思う。
3.Arroz Cantones(広東風の米)
中華風に味付けしたお米料理。味の濃いチャーハンのような、いわゆる焼飯に近いもので、日本人の味覚にはばっちり合う。いつもこれに助けられている 笑。
コスタリカではかなり定番料理として扱われていて、お祭りやイベントの屋台料理にもよく並んでいるのをみかける。

州の創立記念祭の時、屋台で発見。
ソースを見せてもらうと、「老抽(ラオチョウ)」という中国のたまり系の濃口醤油だった。さっそくスーパーで購入し、自宅でつくってみることに!


よくリール動画をつくっているので、是非。
その他にも、Arroz con Camarones(エビ)やArroz con Atún(ツナ)など数十種類あるらしい。
こちらに来て5か月が経ち、美味しいお米の基準が自分なりにできてきた。
ぼくが個人的にあたりだ!となるパターンは、「ツヤツヤでパラっとしていて、にんにくの風味がきいている」もの。コスタリカでは基本的にシンプルな味付けが多いので、食欲をそそるガーリックライスのようなお米に出会えると嬉しい。
みなさんも中南米に来た時は、ぜひこの「ツヤパラ」を狙ってみてください。

- Coffee Traveler
佐々木 奎太 / Keita Sasaki
1997年、福島生まれ仙台育ち。大学時代、コーヒーの奥深さや、それを取り巻く環境すべてに興味を持ち始め、中南米諸国のコーヒー農園を巡る。その後、コーヒーの焙煎や大会出場の経験を生かし、フリーランスとしてコーヒーの出店をはじめる。2022年より、株式会社The Youthが運営する六本木[Common]にて店舗マネージャーを4年ほど務めた後、2026年5月より再びコスタリカへ。
IG:@tamakei9
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