
4名のシェフが和栗を再解釈
和栗を未来へつなぐ「BIKKURI LUNCH 2026」
栗ご飯に栗きんとん、モンブラン…。秋の味覚としておなじみの和栗だが、近年は生産者の高齢化や後継者不足によって、産地の存続が課題となっている。
そんな和栗のおいしさを未来へつなごうと活動しているのが「和栗協議会」だ。2022年に始まった、春華堂を含む地域の多様な主体による「遠州・和栗プロジェクト」を前身に、2025年2月に一般社団法人和栗協議会が設立された。現在は、全国の生産者や企業、行政などが連携し、生産から消費まで、和栗の魅力と産地の未来を支える取り組みを進めている。

その取り組みの一環として企画されたのが、食文化プロジェクト「BIKKURI LUNCH 2026」。11月16日(月)には、原宿[ハラカド]を中心に全国各地の会場をオンラインでつなぎ、同じ時間に和栗を味わうランチイベントが開催される。
それに先立ち、10月22日(木)には「2050年に残したい栗のひと皿」をテーマに、4名のシェフによる特別メニューが発表された。フレンチ、日本料理、中国料理、イタリアン……それぞれの視点から和栗の味わいを引き出した料理は、10月下旬から11月末にかけて各シェフのレストランでも順次提供される。
甘みや香ばしさ、ほくほくとした食感から意外な食材との組み合わせまで。和栗の新たな一面に出会える、4つの料理をご紹介!

左から[CONVIVIO]辻大輔シェフ、[慈華 itsuka]田村亮介シェフ、[乃木坂 しん]石田伸二シェフ、[La Paix]松本一平シェフ
4人のシェフが表現する、和栗の新たな可能性
1.フレンチ|松本一平シェフ[La Paix]
ホロホロ鳥白レバーのパテと熟成栗の栗きんとん仕立て パンペルドゥ添え

一品目は、熟成栗を栗きんとんに見立てた、モンブランを思わせる一皿。栗の自然な甘みを生かしながら、ホロホロ鳥の白レバーのパテでコクを加え、香ばしいパンペルドゥ(フレンチトースト)を添えている。メープルのエスプーマが全体をやさしく包み込み、栗の甘みとレバーの濃厚な旨みが渾然一体となった味わい。
La Paix
東京都中央区日本橋室町1-9-4 B1F
ランチ:11:30~14:30(L.O. 12:00)
ディナー:18:00~22:00(L.O. 19:00)
定休日:火曜、ほか不定休
特別メニュー提供期間:11月1日(日)~11月30日(月)
公式HP:https://lapaix-m.jp/
IG:@ippei_lapaix
2.日本料理|石田伸二シェフ[乃木坂 しん]
鰻の栗蒸し 鼈甲餡かけ

続いては、鰻と和栗を組み合わせた栗蒸し。焼き栗のペーストに蓮根や形を残した栗を合わせ、白蒸しにした鰻で包んで蒸し上げている。注目したいのは、栗の硬い鬼殻と鰻の出汁を合わせた鼈甲餡。和栗の実だけでなく殻からも香ばしさを引き出した、和栗の新たな表情に出会える一品。
乃木坂 しん
東京都港区赤坂8-11-19 エクレール乃木坂関根ビル1F
ディナー:17:30~23:00
定休日:日曜、ほか不定休
特別メニュー提供期間:11月7日(土)~11月30日(月)
公式HP:https://www.nogi-s.com/
IG:@nogizaka__shin
3.中国料理|田村亮介シェフ[慈華 itsuka]
焼き和栗と赤鶏の秋巻き

中国料理では古くから親しまれている、鶏肉と栗の組み合わせ。田村シェフが考案したのは、そんな伝統的な味わいを再解釈した、春巻きならぬ「秋巻き」だ。赤鶏の旨みを生かした餡に、熟成栗のペーストや春雨、玉ねぎを合わせて包み、パリッと揚げている。仕上げには、細かく削った和栗をふんわりと。軽やかな皮の食感に、ほっくりした栗の甘みが重なる。
慈華 itsuka
東京都港区南青山2-14-15 AOYAMA FUSION Bldg. 2F
ランチ:12:00~15:00(最終入店13:00)
ディナー:18:00~22:00(最終入店20:00)
定休日:月曜、ほか不定休
特別メニュー提供期間:10月下旬~11月29日(日)
公式HP:https://www.itsuka8.com/
IG:@itsuka.official
4. イタリアン|辻大輔シェフ[CONVIVIO]
栗と鹿とラディッキォのラザーニャ

最後は、栗、鹿肉、ラディッキォを重ねたラザーニャ。辻シェフにとって、イタリア・トスカーナ州で修業していた頃から栗は身近な食材だったという。和栗の甘みに、鹿肉の野生味、ラディッキォのほろ苦さを掛け合わせた、秋を感じるメインディッシュ。層をなす味わいの中でも、栗の甘みが存在感を発揮する。
CONVIVIO
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-17-12 カミムラビル1F
ランチ:12:00~14:30
ディナー:18:00~22:00
定休日:不定休、年末年始
特別メニュー提供期間:11月1日(日)~11月30日(月)
公式HP:https://convivio.jp/
IG:@convivio_japan
スペシャルメニューとともに提供されたのは、静岡県産の紅茶に栗の乾燥チップやカカオハスクなどをブレンドした「和栗ティー」。マロンクリームを思わせる甘い香りが広がる。
一粒の栗から、生産者と食卓をつなぐ

この日は栗の生産者も会場に集まり、シェフたちとの交流が行われた。普段から栗を使っていても、生産者と直接話す機会は決して多くないというシェフたち。品種による違いなど、料理の背景にある生産現場へと話が広がった。
一口に和栗といっても、品種や産地、調理法によって味わいは実にさまざま。4名のシェフによる料理からは、そんな和栗の奥深さと新たな可能性が感じられた。今回披露された特別メニューは、10月下旬から11月末にかけて各シェフのレストランで順次提供されるので、ぜひ足を運んでみてほしい。
さらに、11月16日(月)12時からは「BIKKURI LUNCH 2026」を全国一斉開催!原宿[ハラカド]をメイン会場に、全国21か所をオンラインでつなぎ、同じ時間に和栗を囲んで「いただきます」が交わされる。
秋の風物詩である栗。そのおいしさの先にある、つくり手や土地、里山の風景にも、少しだけ思いを巡らせてみたい。

BIKKURI LUNCH 2026
開催日:2026年11月16日(月)12:00〜
メイン会場:東急プラザ原宿「ハラカド」ほか全国各地
主催:一般社団法人和栗協議会
WEB:https://waguri.org
IG:@bikkurilunch2026
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Keita Sasaki 














