ルノー カングーでガイドする(後編)

栃木県・黒磯エリアのフードカルチャーの「いま」


PromotionPromotion  / Nov 26, 2020

都市部とは異なる感覚で盛り上がる、地方のフードカルチャーからも目が離せません。東京から車を走らせて2時間ほど、栃木県・黒磯エリアもそのひとつ。心地よい街に流れる空気と、新しいビジネスが生まれる機運を、前編に引き続き探りましょう。ルノーのカングーを走らせながら、食と隣接する他ジャンルのクラフトマンにも話を聞いていきます。

どんなお皿に乗せてどんなものを食べるか。食べものだけでなく、家具ひとつとっても、食卓の情景とは切り離せないもの。若菜さんに案内してもらいながら、生活を豊かにしてくれる家具や古道具を取り扱う[ROOMS]へと向かいます。

オーナーであり家具職人の川瀬真吾さんは、ドイツでの修行の後に地元岐阜で経験を積み、お店を構えてからも各所を訪ね視野を広げ続けているそう。最近は登山人形と呼ばれる、山を登っている人をモチーフにした木彫りの人形をコレクションしており、「全く知らない世界ですよね。自分の好きなものを自信を持って表現している感じがいいなぁと思います。自由にレイアウトし、提案して、自分の居場所を構築している感じがすごくかっこいいんです。憧れますね」と若菜さん。

カングーをお店の前に停車し、オーナーの川瀬さんにご挨拶。作業中の後ろ姿からもこだわりが垣間見えますが、大事にしたいのは「誰からも見出されていない価値を見つけ出すこと」といいます。「既存の価値観ってあるじゃないですか。僕も若い頃はヨーロッパに憧れがあって、でもそれ自体が固定観念だったり」買い付けのお話を伺うと、生活文化を理解し、ものを選んでいる川瀬さんの哲学を感じました。

「国内外問わずさまざまな場所に行くのですが、直近だとコロナが流行する前にタイに行ってアフガンの絨毯を買いつけました。アフガンの絨毯はヨーロッパでも結構見つかるんですけど状態が良くないものが多い。なぜだと思いますか? イギリスやフランスは土足の文化なので、家に帰ったら靴を脱ぐ僕たちの感覚的には状態が良くないんです。やっぱりヨーロッパで使われているものがいい、という人もいますが、僕は本来のふんわりさがある方がいいなと。みんなが面白いと思う価値観だけじゃなくて自分が素敵だなと思うこと、見出されていない価値を伝えていきたいんです」

「もともとネットではなく、対面販売を大事にしたいと考えていました」と語る川瀬さん、この街で過ごす時間が長くなるにつれて、街に対する愛情もより深まっていったそう。「個人プレイでも良いのですが、日用市のような場所に出店するのも今は楽しみ。その場所でみんなが楽しんでいる姿を見るのが最高なんですよ」

店内をひとしきり見た後で、若菜さんは木彫りの熊をお買い上げ。バックドアを開けて車に積みます。「バックドアが観音開きのカングーは、狭い空間でも開閉できるから便利。家具を乗せても安心感がありますし。車の走りも滑らかだから、ストレスも感じません」

[ROOMS]の向かいにある、[NORDFELD]という革かばん店にも立ち寄りました。
「工房がいつ行ってもすごい綺麗なんです。店主の性格や、仕事へ向かう姿勢が、あの工房に全て詰まっている気がします。思わずジロジロと観察しちゃいます」

経年変化を楽しめる上質なレザーアイテムたちがラインナップする

街の様々な場所で愛されている[NORDFELD]の革製品は、黒磯エリアの飲食店やゲストハウスなど様々な場所で調度品として使われているのを目にします。街全体のプレーヤーたちが横で繋がっている印象を受けると店主の北野憬さんに伝えれば、「お店もどんどん増えていますが、こんな現象が起きる街になることは想像していなかった。僕は自家発電できないタイプ。でも周りに頑張っている同世代がいて刺激を受けると、『がんばらなきゃな』って気持ちになりますよね。いい距離感、関係性なんです」

お互い依存する関係ではありませんが、街の誰かから「革で作りたいものがあって…」と相談があれば、「迷わず力になりたい」と語気を強めます。

そんな関係性が成り立つのは、街の皆がプロフェッショナルとして自立しているからかもしれません。黒磯にあるカフェのオーナーから教わった言葉が印象に残っているという北野さん。「つい、手を差し伸べてしまう人に頼ってしまうじゃないですか。でもそこで安易な道を選ばずに、まずは自分が一流になること。それを意識して続けているうちに、自然に手を繋げるからって」

北野さんの言葉に呼応するように、黒磯で働くなかで若菜さんも感じていることを教えてくれました。「関係性はヒューマンで、フレンドリーな感じ。一緒に仕事をしている黒磯観光協会の皆さんもまさにそう。ちゃんとお話も聞いてもらえます。本当に感謝しか無いですよね。北野さんもおしゃべりしていて本当に心地よく、買い物するしないに関わらずお店を訪ねて欲しいです」

お腹が空いたところでお店を後にし、最後に向かうのは[黒磯ブロイラー]。「おいしいから、とりあえず食べてみて」と太鼓判を押す、肉の惣菜店です。

「カングーはフランスの街中で見かける商用車と聞いていましたが、大きなフロントガラスで開放感がある。ゆったりとした時間を楽しむのにも最適です。黒磯は景色のいい場所も多いので、ドライブする時間がますます楽しくなりますね。視点が高いので運転もしやすいし、走っていて気持ちいい」

向かった[黒磯ブロイラー]は、唐揚げやメンチカツなど、誰もが大好きな定番の揚げ物を手に取りやすい価格で販売しています。昭和40年代の創業から長く愛されていたものの、数年前に閉店。しかし東京でデザイナーとして働いていた先代の甥が黒磯に舞い戻り、一昨年復活を遂げました。夕方には晩ご飯用にと、まとめ買いする人が絶えません。

店主の津久井勝一さんに話を伺うと、「東京で『あのバー行きたいな』とか、『あそこのラーメン食べたいな』とかはもちろんあります。人が繋がる速度は圧倒的に東京が速いし、東京が恋しくなるような瞬間もありますけど。でも忘れられないこの味を残したくて、お店の内装などは自分なりにアレンジしつつお店をやっています。受け継いだレシピは変えずに、これからも続けていけたら」

きらびやかなシルバーがかっこいいケース、もともとは肉の貯蔵庫だったそう。

「とりあえず食べて欲しいかな。女性も恥じらいを捨てて思いっきりいってほしいです」

黒磯には月に一回来るペースながら、ついつい寄ってしまうという若菜さん。「はじめて食べた時、衝撃的に美味しくて。翌日にすぐお店に立ち寄りました。住宅街の中にポツンと一軒あるこのお店の佇まいにも、やられちゃいましたね。どこにでもありそうで、どこにもない感じ。 今はコロナもあって中食も増えていると思うんですけど、[黒磯ブロイラー]は特別感がある、『ここにしかない味』なんですよ。郊外のハンバーガーチェーンでドライブスルーするのもひとつの楽しさだと思うんですけど、絶対にここでしか体感できない感覚というか。『カングー』でドライブして、お店まできて食べる時間は、とても豊かなはずです」

「結局はおいしいものがあるところに、人が集まると思います」とメンチカツを頬張り、優しげな表情で語る若菜さん。今回は全てのお店を紹介することはできなかったけれど、と前置きしつつ、「黒磯はみんな好きなことを仕事にしている感じがあるんです。やりたいことに誇りを持ってやっているし、お互い認め合っていますよね。裏表なしに応援し合うことで、街は心地よい空気に包まれて、また新しい人が集まって来る。人と人の結びつきが強くなるほどに、街は魅力を増して、みんなで上がっていける。その中心にはいつもおいしいものがある。そうしたポジティブなエネルギーが、これからますます広がっていくと思うんです。集約された都市とは全く違うので、車があればいろんなお店に行って、その面白さを味わい、生活を発見していくことができます。自分の仕事やプライベートのスタイルには、カングーのような車がフィットすると感じましたね。今は幸いにも仕事で関われているので、東京からの目線で、ここにある生活の魅力を伝えるお手伝いができればと考えています」

ルノー・ジャポン
 Renault KANGOO ZEN EDC(ルノー カングー) 
¥2,647,000~(全国メーカー希望小売価格)
www.renault.jp/car_lineup/kangoo/
【主要装備】
・右ハンドル
・4,280mm×1,830mm×1,810mm
・ターボチャージャー付筒内直接噴射 直列4気筒 DOHC16バルブ
・総排気量:1.197L
・最高出力(EEC):84kW(115ps*1)/4,500rpm
・最大トルク(EEC):190N・m(19.4kgm*1)/1,750rpm
・トランスミッション:6速AT(6EDC)
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

CREDIT
Photography:Yoshimi Kikuchi
Text:Shunpei Narita
Special Thanks:Ami Tsurumi

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