おいしい裏話

「けもの石鹸」( RiCE No.12 )に寄せて


Banana YoshimotoBanana Yoshimoto  / Nov 9, 2019

知人の石鹸の話を聞いたとき、最初は「それはかわいそうだ、いのししや鹿を殺すなんて」と思った。

でも、彼が元自衛隊のレンジャー部隊出身で狩猟や解体の免許があることや、いつか自然の力がうまく彼らのバランスをとり淘汰されて、もう人の畑を荒らさなくなるようになったらもう殺したくないという話を聞いて、そうか道の途中でこの方法を取っているのかとすごく納得した。
なんといっても品質が最高なので、動物たちも成仏すると思う。

それにしてもいのししの肉はパワフルで、しばらくのあいだ自分の毛穴からけものの匂いがしてきて、犬にすごくモテた。
少し硬いかな、淡白かな、と思ってよく噛んでいると、最後に突然、奥からじわっとアミノ酸のようなうまみの味が出てくるのである。
あんな感じの肉をもし月に1回200グラムくらい食べたら、多分他の日はヴェジタリアンで過ごせるだろうと思う。そういうバランスが人体の正しいバランスな気がする。

この裏話に出てくるお店:
けもの石鹸
http://gor586374.owndshop.com

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