水野仁輔のスパイストリップ

「青い海に揺らめく緑の海苔と赤魚」 in 沖縄・石垣島


Jinsuke MizunoJinsuke Mizuno  / Jun 29, 2018

石垣島で出会った絵画のような一皿

沖縄県石垣島市に「辺銀食堂」という、とっても美味しいレストランがある。「あるらしい」と言っていたのを「ある」と断言できるようになったのは、去年あたりからのこと。オーナーの辺銀愛理さんとは、もう10数年前から仲良くさせていただいているのに、訪れる機会を作れないままでいたからだ。おまかせコースのようなメニューを頼むと地元の食材を使ったおいしい料理が次々と繰り出されてきた。

そんな中で最も目を引いたのは、この魚料理。スッキリとしたスープにふわふわとした青海苔が漂う。ど真ん中に赤い魚。ふたりでガツガツ食べた。優しい味わいの奥に滋味が宿る。深海を彷徨っているような不思議な後味に、思わずうなり、魚の名前を聞き忘れてしまった。詩的な料理だったな、といまでも思い出す。

透明なのにまるで青い海のようで、緑色なのに青海苔と一緒に、赤いのに白身魚が煮込まれている。絵画のような一皿だった。

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