香港×日本+フレンチのエッセンスで生まれる新しい居酒屋メニュー

香港から逆輸入のジャパニーズレストラン[CENSU TOKYO]


RiCE.pressRiCE.press  / Dec 15, 2023

この秋、千駄ヶ谷・北参道エリアに引っ越しをしたRiCE編集部。食いしん坊な編集部員たちは、日々、ご近所グルメの開拓に励んでいる。その中で見つけた、イケてるお店を紹介しよう。

国立競技場からすぐの場所に、ひときわ洗練されたファサードの店舗がある。大きなのれん、繊細なルーバーとその奥に見えるインパクトのある提灯。

香港で行列が絶えない人気のコンテンポラリージャパニーズレストラン[CENSU (センス)]の初となる海外進出店舗である。

金須郁幸シェフ

日本各地の有名レストランで経験を積んだ佐藤峻シェフとともに、香港[CENSU]の立ち上げにも関わった金須郁幸シェフが手がける[CENSU TOKYO (センストーキョー)]では、日仏中の料理を巧みに取り入れ、自由な発想から生まれる全く新しい居酒屋メニューが提供される。

日本の食材と香港で育まれたセンスで生まれる創作料理

日本の創作料理の人気が高いという香港。そこで培われたセンスフルなメニューと、日本の旬の食材が掛け合わされ、また新しい味わいが生まれているという。

ドランケンカモ

香港でも人気の高い、「ドランケンカモ」は、“酔っ払い鶏”にインスパイアされた新発想の鴨料理。一口頬張るとコアントローやウィスキーの香りがふんわり広がる。下に隠れたレバーペースト、いちぢく、ハニーマスタードを合わせて食べると、味の奥行きはさらにぐっと深まる。ワインとも相性抜群で、もう一口、もう一口と止まらなくなる前菜だ。

水餃子

“居酒屋メニュー”の定番とも言える餃子も、[CENSU TOKYO]にかかればこんな具合に。淡いオレンジ色のソースの正体は濃厚なビスク。水餃子の中にもたっぷりの海老が隠れている。濃厚な海老の旨味と香りと軽やかな食感がたまらない。まさに和洋中が高次元でコラボレーションした一皿だ。

海南チキンパエリア

登場した瞬間から食卓の主役に踊り出たのは、インパクトのある鶏が「どどん!」と盛られた一皿。シグネチャーメニューの「海南チキンパエリア」だ。ホタテだしで炊いた風味豊かなご飯と美桜鶏のグリルが添えられている。

「海南鶏飯からインスパイアされたパエリアです。ブラン液に浸した美桜鶏を3日間ドライエイジングしてから焼き上げているので、皮はパリパリ、内側の肉部分はジューシーになっています。肉は手で思いっきりかぶりついて食べちゃってください。鶏の手の先にある“もみじ”は、香港の人たちに人気の部位。日本ではあまり食べられないので、ぜひ試してみてほしいですね。ボリューミーな見た目ですが、ホタテだしやハーブが効いていてさっぱり食べられます。毎日食べられるというスタッフもいるくらいです」と金須シェフ。

ピリ辛のスプリングオニオンのソースで味変したり、ワインとペアリングしながら食べると永久機関的に食べられてしまう飽きない味わい

肉にかぶりつき、“もみじ”をかじり、焦げまで食べ尽くしたくなる。なんとも、豪快な食欲が発動される一品だが、美桜鶏の旨味がホタテだしのご飯に沁みだし、地味深い味わい。ふんわり香るレモングラス、パンダンリーフがエスニックな気分を高める。

食べきれない場合は、おにぎりにして持ち帰らせてくれるという温かいサービスも。

メニューは旬の食材を取り入れながらも“シェフの気分”で日々新しいものが生まれているという。

「自分が好きなもの、食べたいものがベースにあるので、まかないで作ったものがオンメニューすることも珍しくありません。日本には香港にはない四季が明確にあるのもおもしろいところ。さまざまなところからインスピレーションを受けています。日本のクオリティと香港の独創性を組み合わせながら、新しいメニューを展開していきたいですね」(金須シェフ)。

ワインは、ペアリングも提供中。もちろん相談しながら料理に合わせて提案してもらうことも可能だ

合わせるドリンクも豊富だ。ナチュラルワインはご近所の[ウィルトスワイン]セレクトのものが揃う。ニュージーランドや南アフリカなどの新世界のワインがオンリストされているのも興味深い。これがだしや旨味のなかにハーブやスパイスが香る[CENSU]の独創的な料理にすごく合う。

椿×扇子のアートに「CENSU」の文字が踊るエチケットが目を惹く日本酒は、香港の[CENSU]で提供されていた日本酒を逆輸入したもの。こちらもぜひ、お試しあれ。

センスは細部に宿る。食事シーンに寄り添うモダン空間

インテリアは木を基調としており、一見“和”のテイストだがよく見ると、香港風のタッセルがかかっていたり、提灯もモダンにアレンジされていたり、クッションがドクロ模様だったり……と細部に施されたデザインにセンスが光っている。

1階カウンターでシェフの手捌きを見ながら、じっくり食事を楽しむのもよし、2階のテーブル席で仲間とわいわい過ごすもよし、カウンターテーブルでじっくり語らうもよし。コース料理のほかアラカルトもあるので、多様なシーンで利用しやすい。

「おいしいもの、できたらまだ食べたことのないものが食べたい」、そんな欲張りな気持ちも満たしてくれる[CENSU TOKYO]。食へのパッションが高まる年末年始のごはん会の予定にぜひ組み込みたいレストランだ。

CENSU TOKYO
東京都渋谷区神宮前2-12-9(東京メトロ銀座線外苑前駅より10分)
03-6434-5883
18:00〜23:00(営業時間は変更する場合あり)
日曜定休(その他不定休あり、詳細はSNSをご確認ください)
IG @censu_tokyo
WEB censutokyo.com/official

Photo by Eri Masuda(写真 益田絵里)IG @massu_90
Text by Ai Hanazawa(文 花沢亜衣)
Edit by Yoshiki Tatezaki(編集 舘﨑芳貴)
BALMUDA The Kitchen
会員限定の最新情報をいち早くお届け詳しく