茶縁

日本茶礼讃 日本人に生まれてよかった (後編)


Nobuyoshi TajimaNobuyoshi Tajima  / May 25, 2018

日本人だからこそ感じられる日本茶の魅力

前編よりつづき)

緑茶は「みどりのお茶」と詠むように、土、太陽、水といった自然の恵みが凝縮して醸し出される “みどり” の香りと味わいのする飲みもの。緑茶を淹れていると、「緑色、青々しい緑の余韻、森林の香り、甘味、苦味」を感じ、朝露を浴びたような爽やかな感覚を覚えたり、森林浴をしているかのような清らかな気持ちになります。

それは茶畑で瑞々しく伸びた美しい茶葉をそのまま再現しているかのような、緑の生命力をまるごといただくような感覚。清らかな緑茶は自然回帰を促してくれ、都会にいても自然を感じさせてくれるのです。

お茶文化圏外の外国人には、この緑茶がもっている “みどり” の香や味が醸し出す、清らかさ、ほっとする感覚がなかなか伝わり難く、外国では緑茶をクスリのように効能重視で飲む人が多いのが現状です。

私たちの祖先は古来より「お茶には “精華” がある」と信じて緑茶を飲んできました。 “精華” とは優れたもの、魂を指します。

美味しい日本茶を飲むと、日本人に生まれてよかったって思うことがありますが、日本茶をじっくり味わう日本人が少なくなっていませんか?

古来より、日本人はまごころと人情に厚い大和魂をもつ民族。おそらく、茶の魂を感じることができるはずです。

▲ 一服の緑茶の中に自然の氣が籠められている

ぼんやり何も考えないで日本茶を飲んでいると、ふと「日本人よ、何か忘れかけていないかな」って、お茶が語りかけてくるようです。

日本茶を次世代の誰にどのようにつなげて行くか、今、私たちが動かなくてはならない時期に来ています。

「次世代につなぐ日本茶の創出」を理念にかかげ、私たちはThe Tea Companyという会社を設立し、歩みはじめました。

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