コーヒー豆の出し殻で作る業界初のクラフトジンも

東京・大手町に『The Ethical Spirits & Coffee』1号店がオープン


RiCE.pressRiCE.press  / Jan 31, 2022

酒粕をリユースしたクラフトジン「LAST EPISODE 0 -MODEST-」や、廃棄されてしまうビールを蒸留した「REVIVE from BEER」を製造する、サステイナブルなスピリッツブランド「エシカル・スピリッツ」。

 昨年1月には、エシカル生産と消費に特化した世界初の再生型蒸留所[東京リバーサイド蒸溜所]を東京・蔵前に構えました。さらに気軽に立ち寄ることのできるコーヒー&ジンスタンドとして東京・大手町に[The Ethical Spirits & Coffee]をオープンさせました。美味しい1杯のコーヒーを通して、「エシカル」という価値をより自然に感じることのできる場所になっています。

この店舗では、[LIGHT UP COFFEE]監修のドリップコーヒーやカフェラテを楽しめるほか、本来捨てられてしまうはずだった素材を使用したエシカルスイーツ「すだちピスタチオパウンドケーキ」や「ほうじ茶クッキー」を賞味することができます。

 コーヒーはドリンクだけでなく、豆も販売。王道的で親しみやすい「TYPE CLASSIC」または、個性的でおもしろみがある「TYPE MODERN」の2つのタイプから選ぶことができます。豆はボトルに詰めて持ち帰ることができますが、1度購入したボトルを店舗に持っていくと、容器代が無料になるのも嬉しいところ。

▲コーヒー豆は、繰り返し使用できるボトルに詰めて持ち帰ることが可能。
 「すだちピスタチオパウンドケーキ」
コロナ禍により大量に余ってしまった徳島県産のすだちを使用し、爽やかな酸味とピスタチオのコクが楽しめる一品に。フレッシュなすだち果汁を皮まで余すことなく炊き上げた「自家製すだちジャム」が、ケーキ生地に練り込まれている。
「ほうじ茶クッキー」
京都和束町で茶園を100年以上営む[喜六茶園]のほうじ茶パウダーを使用。コロナ禍により[喜六茶園]を含む多くの生産者達が「売れないから収穫できない」という事態に。愛情を込めて育てた二番茶を問屋に頼らず販売する方法を模索しているという。そんな彼らの状況を少しでも多くの人に知ってもらえたらという想いで提供する。

コーヒーの出し殻がクラフトジンへ

特筆すべきは、店舗営業で出たコーヒーの出し殻は、クラフトジン「COFFEE ÉTHIQUE」に生まれ変わる点です。廃棄されることの多いコーヒーの出し殻ですが、実は明確に感じ取れるほど、香りの個性は残っているのだそう。しかし有効な活用方法が未だ少なく、課題になっているのが現状です。

そこでエシカル・スピリッツは、循環経済を可能にするためコーヒーの出し殻を使い、秋田県の地酒[飛良泉]の吟醸「粕取り焼酎」を原酒とした「COFFEE ÉTHIQUE」を誕生させました。蒸留は『Forbes Japan』が発表する「30 UNDER 30 JAPAN 2021」にて選出された蒸留家・山口歩夢氏が監修しています。コーヒー豆の種類はバッチ毎に変わるため、今後様々なコーヒー豆の風味の違いが楽しめるジンになっています。

コーヒーを使用したクラフトジンといえば、抽出前の粉や抽出液を使用したもの、深煎りの豆を使用しスモーキーさを意識したものが一般的です。“シングルオリジンの浅煎りの原料かつ、その出し殻によるもの” から蒸留するのは、コーヒーをベースとしたジンとして初の試みなのです。

店内には世界初となる、コーヒー殻から3Dプリントして造られたインテリアなども随所に設置されています。捨てられるはずだった素材たちに、再び光が当てられ価値が生まれていく良き循環をぜひ体感してみてください。

The Ethical Spirits & Coffee
東京都千代田区大手町1-9-5 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー1
営業日:月~金曜日(7:00-21:00
    土曜 不定休(インスタグラムにて告知)
定休日:日・祝

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