
[HOBO TACOS] 星穣のタコス・レッスン
鍋ひとつでできる。簡単カルニータスのレシピ
みんなが口をそろえて「タコスは自由だ」と言う。 そんな言葉を聞いていたら否が応でも試したくなってきてしまうではないか。だけどタコスって作るの難しいんでしょう?
悶々としていたら[HOBO TACOS]の星穣さんが「大丈夫、家で簡単にできるよ!」と手を差し伸べてくれた。特別な道具も特殊なトウガラシもいらない。複雑な調理工程もない。 だけど、ちゃんとタコスの楽しさを味わえる。そんなタコスの作り方を教えてもらった。
カルニータス / Carnitas
豚のさまざまな部位をラードと一緒に銅鍋で煮込むカルニータスだが、今回は銅鍋もラードもなくても大丈夫!小鍋で2時間火にかけるだけの簡単レシピだ。オーブンや圧力鍋を使えばさらなる簡略化も叶う。
材料
豚肩ロース(ブロック) 500g程度
塩 肉の重量の1%
クミン(ホール): 5g
たまねぎ 1/4個
にんにく 1片
ゆず 1/4個
1.肉を適当な大きさに切って塩を揉み込む。塊肉が手に入らないときはカレー用はこま切れ肉でもOK。赤身が多すぎない脂のあるものを選ぶ。
2.ざく切りにしたたまねぎ、皮ごとのにんにく、クミン、ゆず(果汁を搾ってから入れる)を鍋に入れてざっくり混ぜ合わせる。
3.火にかける。途中で焦げつかない ように混ぜながら2時間ほど煮込む。 この間、オーブンに入れてもOK。
※オーブンの場合、200℃で90分。 圧力鍋の場合は、沸騰して圧力がかかってから30分。
4.水分がなくなってきたら、フライパンに移し、ほぐしながら焦がしていく。香ばしさが増し、味が凝縮する。
星穣
イタリアンやフレンチのシェフを経験し、2017年12月吉祥寺の[ TACOS Shop]で料理担当に。2024年2月にTACOS&MEZCALの店[ HOBO TACOS]を新中野にオープン。
RiCE no.34 「タコスのリアル」より
写真 安彦幸枝 Photo by Sachie Abiko
料理 星穣 Cooking by Minori Hoshi
編集・文 花沢亜衣 Edit & Text by Ai Hanazawa