雑誌RiCE連動企画

「麦、パンを焼く」門脇麦インタビュー


RiCE.pressRiCE.press  / Jan 24, 2020

雑誌『RiCE』最新号のファッション企画には、現在放映中の大河ドラマ『麒麟がくる』のほか、2月11日から始まる舞台『ねじまき鳥クロニクル』にも出演する門脇麦さんが登場。誌面では、大宮の[ブラン・ア・ラ・メゾン]にて「さいたま食パン」作りを体験してもらった様子が掲載されているが、RiCE.pressでは未公開カットとともにインタビューをお届け。門脇さんの演技に対する姿勢や「食」との向き合い方を語ってくれた。

——パン作りを体験してもらいましたが、すごく手慣れていましたね。料理自体はお好きなんですか。

料理はよくします。子どものときからお菓子作りなどもすごく好きでした。

——最近はどんなものを作られましたか。

最近は低温調理にはまっています。仕事に行く前にお肉を仕込んでおくと、帰る頃にはトロトロのお肉が出来上がっていて楽しいです。それに合わせるお酒を考えたりするのもいいですよね。

——仕事へ行く前にも料理をされているんですね。現在、出演されている大河『麒麟がくる』は長期間での撮影ですよね。

1年半くらいあります。集中的に撮影がある週と、逆に全然入ってこないときもあります。役と離れていると落ち着かないので、仕事は間髪なく毎日入ってくれていた方が助かりますね。期間が空いたが故にベストパフォーマンスできなかった、というのを感じないための日々の過ごし方をするのが一番難しいです。本当に持久走みたいなものですね。

——大河と同時並行で舞台『ねじまき鳥クロニクル』にも出演されますね。舞台と映像の世界は違うと思うのですが、自分の中では演じ方の違いを意識されていますか。

根底は何も変わりませんが、出し方や出す場所など、(アウトプットの)出口には変化をつけているかもしれないです。映像は「もう二度と出ないかもしれない120点」を出すのに力を入れますが、舞台は常に100点以上出していかなきゃならない。舞台は筋量が全てだと私は思っています。

——舞台はライブですもんね。

そうですね。やはり、舞台に立って出たとこ勝負では絶対にうまくいかないので。しっかり稽古の蓄積から感情の回路みたいなものを作っておかないとうまくいかないことが多いです。そういう意味で映像と舞台は全然違いますね。

——お客さんも目の前にいるのといないのとでは全く違いますか。

舞台はその日の(お客さんの)反応によって違いますからね。自分自身その反応によっても、左右されてしまいますし。だからこそしっかり稽古して土台を作っておくことは大事だと思います。あとは毎日本番がある分、どんどんブラッシュアップしていけるのもいいですよね。映像は、撮り直しなどはあまりしないので、「もう少しこうすればよかった」と思っても、OKが出たらもう次のシーンのことを考えたほうがいいじゃないですか。一方で舞台は、「じゃあ明日それをやってみよう」っていうのができるので、(演じることと)じっくり向き合える。という意味では、舞台は(演技の)力がつく良い機会だと思います。最終日に向かってブラッシュアップされていくのが理想ですよね。いつも「初日が一番良かった」というふうにはしたくないなと思っています。

——今回の舞台は歌や踊りもあるそうですね。

元々バレエをやっていたのもあるのかもしれませんが、踊りや歌があると舞台に立つのがより楽しく感じます。舞台は子どもの頃に戻るような感覚になるので、あまり緊張もしない方です。日常ではできないことですし、お芝居の部分とはまた別で、枠組みさえ守っていれば心は自由でもいいところがあるので楽しいです。

——門脇さんの中では、舞台は楽しいお仕事の一つなんですね。

作品によっては辛いときありますが、振り返ってみると辛ければ辛いほど力にはなると思っています。ただ、もちろん楽しいに越したことはないです。楽しいなと感じるときのほうがいいものは生まれる気はしていて。やっぱり遊びがないと、(思考が)固まっていってしまいますよね。自分で見つけてつかむというのが、やっぱりそこが寸断されてしまうと、伸びやかにつかみにいけないと思っています。

——楽しいと思えることが理想ですよね。

そうですね。仕事も休日の遊びに行くのも私の中では同じ延長線上にあるのかもしれないです。

——休日はどのようにして過ごされているんですか。

休みの日は、積極的に外に出ていろんな人に会うことを意識しています。最近は釣りや山菜採りなどにはまっています。そういう遊びの場で出会った人達は、食をとても大切にされている方が多く、色々な発見がありました。普段スーパーなどで買うばかりだと、元々は生き物の命をいただいているということってついつい忘れがちですよね。けれど、自分で魚を釣った瞬間はまだ「食べ物」ではなく、「生き物」であることを目の当たりにして、食との向き合い方は変わりました。

——今回のパン作り体験も「食」と向き合うきっかけの一つになれば嬉しいです。

生地作りからやってみて、酵母が生きていて、発酵をする過程なども見ることができて良かったです。これからまたパンを食べる時の感覚に変化があると思います。お子さんにもパン教室などはすごくいいでしょうね。実際に見て体験して、楽しみながら仕事も遊びもできたらいいなと思っています。

撮影協力
ブラン・ア・ラ・メゾン
埼玉県さいたま市中央区上落合8-3-26
048-708-0455

CREDIT

Photography by Kotori Kawashima
Styling by Junko Okamoto
Hair & Make up by Naoki Ishikawa
Interview by Hiroshi Inada
Text by Ririko Sasabuchi

TAGS
BALMUDA The Kitchen
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