雑誌『RiCE』連動企画

「蕎麦と文庫と私」太賀インタビュー


RiCE.pressRiCE.press  / Apr 3, 2019

雑誌『RiCE』最新号のファッション企画には、現在公開中の映画『きばいやんせ!私』に出演をしている太賀が登場。RiCE.pressでは最新号の特集テーマ「蕎麦」について、また映画撮影時のエピソードについて語ったインタビューの模様を、誌面に掲載できなかった未公開カットとともにお届けする。

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時間を選ばずに食べられる蕎麦との向き合い方

———太賀さんは蕎麦好きですか。

太賀:蕎麦は好きで、しょっちゅう食べます。特に、カロリーが高いものが続いたら無性に食べたくなりますね。昼にパッと食べに行ってもいいし、夜に居酒屋で酒を飲みながら蕎麦を食べるのも楽しいですよね。夜飯前に小腹が空いて、ちょっと挟むみたいな駆け込むこともありますし。蕎麦って本当にいつでも食べれる。

———夜に食べても太らない気がしますよね。

太賀:ラーメンやカレーだったら朝たべれないし、夜も気にしてしまいますよね。

———蕎麦屋はメニューもお酒に合うものが多いですよね。蕎麦抜きっていう言葉もあって。例えば、天ぷら蕎麦の蕎麦が入ってない酒飲みの人のためのメニューみたいなのもあるんですよ。

太賀:乙ですね~。それ今度やってみます。蕎麦抜きで!って。

———今回は、蕎麦屋で文庫本読みながら撮影をしましたがいかがでしたか。

太賀:一見、同時進行は難しそうですが、慣れてくると相性がいいと思いました。
蕎麦の香りを感じながら本の物語に没頭していく時間には不思議と風情さえ感じましたね。

———前に(川島)小鳥さんとも深大寺で撮影されていたみたいですね。小鳥さんとはどういう出会いだったんですか。

太賀:小鳥さんからオファーをいただいてからの撮影だったのですが、その前から俺が小鳥さんのファンだったので、いつかご一緒出来るよう念を送っていました。笑

 

Down jacket ¥58,000(Yeti/BUTSUYOKUSTORE)、Shirt ¥3,900 SantaMonica渋谷店)、Pants ¥24,000(gourmetjeans/OVERRIVER)、Knit beanie ¥6,000(crepuscule/OVERRIVER)、Stall and Socks stylist’s own

緊張感を持って臨んだ南大隅町での撮影

———映画『きばいやんせ!私』は、鹿児島の南大隅町での撮影だったようですね。

太賀:南大隅町は初めてでした。日本最南端の町でこもりっぱなしで。ずーっと撮影してましたが、観光名所も映画の中で回れたので。満喫はできましたね。一つのホテルにスタッフもキャストも泊まって、みんなで作った作品です。

 ———台詞では方言が多く使われていましたね。習得は大変でしたか。

太賀:方言は熱心に練習しました。方言指導の先生とやりとりしながら、丁寧に教えてもらいましたね。南大隅で生まれ育ったリアリティや説得力を出すためのアプローチでした。

Money Clip ¥6,400SantaMonica渋谷店)

———牧畜をやっている青年の役でしたね。

太賀: ブランド牛を育てる男の子の役だったので。実際にブランド牛を見に行った時に、想像の遥かに大きくて圧倒されましたね。ブランド牛を一頭作るのに、ものすごい情熱と労力とかけているんだと知ってすごい勉強になりましたし、そこにプライドを持った人もいて素敵だなと思いました。

 ———主演の夏帆さんとの共演はどうでしたか?

太賀:普段から仲良くさせてもらってますが、共演したのは初めてでした。すごい献身的に現場を盛り上げて、引っ張ってくれていたので。それを横で見ていて、僕も頑張らないとと思いました。夏帆と一緒に、いい緊張感を楽しめたなぁと思います。

 

jacket ¥154,000Shirt ¥39,000Pants ¥72,000visvimSHOWROOM )、Socks stylist’s own

様々な経験から知った“演じること”の面白さ

 ———ドラマなどもたくさん出演されていますね。お仕事は忙しいですか?

太賀:作品の本数でいうと今までとそんなに変わらないんですよね。ただ任される責任が少しずつ重くなって来ました。そこには自分自身も興奮しましたし、やりがいを感じましたね。

 ———映画もドラマも舞台も幅広くお仕事されていますが、それぞれの場所で演じることに対する心持ちは違うものなのでしょうか。

太賀:ずっと映画に憧れていたんですけど、なかなか受け入れてもらえてない時期があって。そんな中で演劇に出会って、演劇の面白さや奥深さみたいなものを知りました。その後には、ドラマに出てる方々の戦い方カッコよさを知ったり。自分がもともとこだわってきた“映画”がありつつも、違う世界を見て、面白みや楽しみを知っていけました。俳優という職業は媒体を選ばずにいろんなところに顔を出せるので、どこに場所を置くかというよりは、いろんなところで存在感を示していくのが役者の役目かなと思いながらやっています。ちょっと熱く語りすぎましたね(笑)。

———同世代もライバルが多いし、刺激も受けるでしょうね。だからこそいろんな現場に対応できる人ってすごく貴重で。全体が面白くなっていくキーパーソンな気がしています。お仕事に対して、今後どう向き合っていきたいなどはありますか。

太賀:この仕事の醍醐味はいろんな人と会えることだと思っているので。素敵な人と出会って、いろんな人と楽しいことできたらいいなって思います。

 

『きばいやんせ!私』
今号のファッション・ストーリーに登場してくれた太賀が出演している映画『きばいやんせ!私』が公開中。『百円の恋』、『嘘八百』の武正晴監督と脚本・足立紳コンビがタッグを組んだヒューマンコメディとなっている。本土最南端である鹿児島の南大隅町を舞台に、夏帆演じる主人公が、仕事と生き方を見つめ直していく物語をぜひ劇場で。3月9日より有楽町スバル座他全国ロードショー
http://kibaiyanse.net
©2018「きばいやんせ!私」製作委員会

撮影協力

雀のお宿
東京都調布市深大寺元町5-15-1
042-486-1188

八起
東京都調布市深大寺元町5-13-6
042-482-0141

湧水
東京都調布市深大寺元町5-9-1
0424-98-1323

CREDIT
Photography by Kotori Kawashima
Styling by Daisuke Iga
Hair & make-up by Masaki Takahashi
Text by Hiroshi Inada

株式会社visvim/03-5725-9565
OVERRIVER/03-6434-9494
SantaMonica渋谷店/03-3462-1984
BUTSUYOKUSTORE/03-6447-2018

 

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