連載「韓国食日記」 #7

ポッサムは夢


Kentaro YoshidaKentaro Yoshida  / Apr 1, 2026

新丸子で[BIG BABY ICE CREAM ]目黒で[NOON][PARLOR NOON]を兄弟で経営している吉田健太郎です。

渡韓歴27回の33歳がお送りします韓国食日記。

韓国料理に欠かせないトロトロの豚肉。 「そういえば、ソウルでポッサムを食べたことがないな」と思い立ち、ブルーリボンのポッサム店を訪れた。

ブルーリボンとは日本でいう「百名店」に相当する、韓国版ミシュランのようなものである。ブルーリボン選出店には、お店の前にリボンのステッカーが貼られている。

お店の名前は[チョンハポッサム]。場所は観光地として有名な景福宮の東エリアだ。 このエリアは風の抜けが良く、非常に気運が良い。店内はほとんどが韓国の方だった。夜の営業は17:00から。17:20に到着したが、運良くラスト1卓に滑り込めた。

なにやら家族経営のようで、息子さんたちがハキハキと配膳を行っている(違っていたら申し訳ない)メインメニューは、ポッサム定食、プルコギ定食、タコ定食の3種類。 僕たちはポッサム定食を注文した。

隣の席ではハイキング帰りのおじさまたちが、ポッサムを肴にマッコリと焼酎で出来上がっていた。「韓国ではハイキングとマッコリは付きものだ」と昔、友達に教えてもらったことを思い出した。僕たちは韓国のケリービールで乾杯をした。ケリービールはスッキリとしていて韓国料理によく合う。

ものの10分で、ポッサム定食がテーブルに到着した。 定食には肉のほか、キムチ、サンチュ、アミの塩辛、前菜、テンジャンチゲ、ご飯がついている。 1人前16,000ウォン。

ポッサムの肉はかなり長時間煮込んでいるのだろう、脂身と赤身の部分に境界線が無く白濁している。これこそが求めていたもので、見ただけで柔らかいことがわかる。

サンチュとキムチに挟んでいただく。 「言うことはありません」최고(チェゴ/最高)です。あまりに美味しくて、サンチュに包まずにお肉だけでもいただいた。 結局、追加のお肉まで頼んでしまった。최고(チェゴ/最高)

次はクルポッサム(牡蠣ポッサム)も試してみたい。

お腹も心も満たされて店を出ると、心地よい夜風が吹いていた。向かう先はDJのtigerdiscoさんが営んでいる歌謡曲レコードバー[バータイガーディスコ]。ウィスキーと音楽でポッサムの余韻を楽しんだ。

チョンハポッサム(天下ポッサム / 천하보쌈)
住所:ソウル特別市 鍾路区 昌徳宮1キル 8
(地下鉄3号線 安国駅 3番出口から徒歩約5〜10分)
営業時間:11:00〜21:00
(ブレイクタイム 15:30〜17:00 / ラストオーダー 20:30)
定休日:毎月最終日曜日、旧正月・秋夕(チュソク)

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