きょう何食べた? #4 埼玉県寄居町・小川町編

地域支援事業プランナー・富岡誠太さんの朝ごはん


RiCE.pressRiCE.press  / Feb 15, 2026

「きょう何食べた?」は、いま東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第4回は東京を飛び出し、埼玉県へ。都内でのカフェの立ち上げや、全国の生産者をめぐる旅を経て、現在は地域支援事業のプランナーとして活動する富岡誠太さんと地元寄居町周辺を巡りました。

[風布館]のかすうどん

店主・田島さんが大阪で出合った味から着想した、牛ホルモンのかすうどん。揚げて余分な脂を落としたホルモンを、出汁のきいたつゆに合わせると、旨みがじんわり広がる。

休日の朝などに、みかん畑の管理を手伝っています。寄居町の風布(ふうぷ)地区は、盆地特有の斜面に広がる土地で日当たりがよく、上に行くほど空気が暖かい。ここは「みかん栽培の北限」とも言われる場所です。昔は「酸っぱくて食べられない」と言われていたそうですが、いまは地球温暖化の影響もあってか、寄居のみかんも、昔とは比べものにならないくらい美味しくなりました。甘みと酸味のバランスがよくて、素直に「いい味だな」と思える。だからこそ、この美味しさの裏側には、社会や環境の変化がつながっているんだよ、ということも一緒に感じてもらえたらいいなと思っています。

作業が終わって遅めの朝ごはんで寄るのが[風布館]。店主の田島國士(くにお)さんは、寄居でいちばんの友だちです。一緒にみかん畑の管理もしているので、しょっちゅう顔を合わせています。東京に一緒にみかんを売りに行ったりもしたし、寄居での“兄貴”みたいな存在ですね。兄貴って呼んでいいのかわからないですけど、本当によくしてもらっています。

うどんは、素直に美味しい。埼玉のうどんって、武蔵野うどんみたいに少し硬めのイメージがあると思うんですけど、國士さんのうどんもほどよくコシがある。かすうどんは大阪でも食べたことがありますが、ここのうどんはわりと優しい味で、朝でもすっと入ってくる感じなんです。ここに来たら、だいたいかすうどんを頼みますね。キャベツが入っているのもポイントで、この組み合わせがすごくいい。ひと仕事したあと、山を下りてきて、ここでうどんを食べるのが幸せです。

思わず笑顔がこぼれる富岡さん。作業のあとのかすうどんは、体にすっと染みわたる。

ほどよくコシのある麺が、出汁の旨みをしっかり受け止める。[風布館]のかすうどんは、朝でも心地よく食べ進められる一杯。

収穫してきたみかんを、田島さんへお裾分け。みかんのことから町のことまで、楽しそうに会話をする二人。

二人が手伝っている風布みかんのシーズンは10月中旬から12月中旬まで。寄居に醸造所を構える[VECTOR BREING]が、地元の「ヨリマチプロジェクト」とともに共同で栽培・収穫したホップで作った限定ビール「MID LAND HOPS」も富岡さんのおすすめ。

寄居町 日本の里 風布館
埼玉県大里郡寄居町大字風布74
開館 9:00〜17:00
食事 11:00〜14:30
水曜定休
IG @yamatonosato_fupukan

Model by Seita Tomioka(モデル 富岡誠太)IG @michael_seita
Photo by Mishio Wada (写真 和田美潮 )IG @mso_340
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)

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