ゴールデンゴールドな島とゴールドなお茶

10煎目 黄金の潮風に吹かれて


Emiko IzawaEmiko Izawa  / Sep 13, 2022

先日、尾道としまなみ海道に旅行に行ってきました。

LOGONOMICHI U2が気になっていたり、しまなみ海道を巡りsoilyubuneのサウナに行ってみたい、大林監督のロケ地も時間があればと楽しそうなところがいっぱいあったので、軽い気持ちで尾道行きを決めました。

尾道の良さは私が改めて書くまでもないくらいみなさんが語り尽くしていらっしゃいますが、古さと新しさが共存する素晴らしい場所でした!尾道LOGや生口島のsoilminatoya でいただいた緑茶などについては、instagramnoteに書いておりますので、よろしければご覧ください。 

 

LOGでいただいた緑茶

さて、尾道行きを決めてから気づいたのですが、そういえば尾道の島が舞台の漫画があったなあと。それが、『ゴールデンゴールド』(作:堀尾省太)です。
マンガ大賞20172019に3年連続でノミネート。数年前、友人から熱烈に薦められ、あっという間に読み切ってしまいました。毎回怒涛の展開に、最新刊がいつも待ちきれません。

少女のささやかな願いが欲望を…

中学2年生の早坂琉花(るか)は内地の中学に上手くなじめず、両親のもとを離れ、祖母の住む瀬戸内の島、寧島(ねいじま)で暮らしています。

ある日、彼女は海で不思議な像を拾い、祠に祀ってあげます。好きな男の子と離れたくない思いや、なにもない小さな寧島へのささやかな不満も込め「島にアニメイトができますように」と何気なく願掛けをしたところ、祀った像が動き出し彼女の家でもある祖母の民宿に泊まり始めます。なんとその像は本当の「福の神」で、琉花の願いを叶えるために命を持ち、動き出したのです。

この福の神のインパクト!/『ゴールデンゴールド(9)』堀尾省太 講談社

こんなものが動いていたらそれだけで目立ってしまうはず
が、そこは神様の不思議な力で、島の人たちには普通のおじさんにしか見えない。そして福の神は琉花の祖母に力を与えていき、小さな島に外からの金や人を、そして欲望を増やしていくのです

寧島はこの尾道の島々のどこかにある架空の小さな島という設定です。寧島以外の実在の島の描写も度々出てきて、因島の土生港や、遊びに行く時にONOMICHI U2に行こうか、しまなみサイクリングにしようか迷う様子などが登場します。

今回、私も尾道から向島、因島を通り、生口島までサイクリングをしたため、はからずも聖地巡礼のような気持ちになりました。特にしまなみ海道の大橋に辿り着くまでの高低差の描写は、実際に自転車で橋を渡るとよくわかりました。(私は軽い気持ちで行き、膝をやられましたが笑)島の描写以外にも、作者の堀尾省太先生は広島県出身ということで、細かい広島ローカルネタも入っているようです。

 

『ゴールデンゴールド(9)』堀尾省太 講談社
『ゴールデンゴールド(8)』堀尾省太 講談社

潮風を浴びたゴールドなお茶

そんな「ゴールデンゴールド」には、広島で無肥料・無農薬の在来茶の栽培から販売までを一貫して行っているお茶屋さんTEA FACTORY GENさんの「浜茶」をペアリング。
「浜茶」は広島県世羅の茶畑で、無肥料・無農薬で栽培したお茶を、なんと、潮風に当てて天日乾燥させた番茶です。今回は、尾道にある直営店TEA STAND GENさんに伺ってお茶をいただいてきました。尾道の路地裏にある古民家を改装した情緒のあるお店です。

素敵な路地裏

1階は既に満席だったため、2階の席を案内され、日本の古い家ならではの急な階段を上ると残暑の太陽が眩しい外とは対象的なしっとりとした空間が。

和紅茶()と浜茶(中)の水出し茶と尾道たつみやさんの上生菓子

日替わりでいろいろなメニューがあるようですが、この日は浜茶と和紅茶の水出し茶と上生菓子のセットをいただきました。暗い部屋の中で光を浴びて、金色に輝く浜茶はまさにゴールドなお茶。瀬戸内の潮風を浴びていることもあり、本当にほんのり塩っぽさを感じました。

浜茶
尾道にまた来たいと願ったら叶えてくれますか

素晴らしいペアリングができたなと思ったところで下に降りると、そこにはフクノカミ?!

漫画「ゴールデンゴールド」 堀尾省太
https://morning.kodansha.co.jp/c/goldengold.html
現れたのは、福の神!? 島に降るのは、金か、血か——
早坂琉花(はやさかるか) 、中学2年生。他人の心の機微に聡く、内地の中学に上手くなじめなかった彼女は、両親のもとを離れ、祖母の住む瀬戸内の島で暮らしている。海で拾った「福の神」らしき置物に、琉花が願掛けをすると、置物そっくりな謎の異形が現れ!?
お茶「浜茶」TEA FACTORY GEN
https://tea-factory-gen.com/
TEA FACTORY GENが栽培し、製造した浜茶。世羅の茶畑にて無肥料・無農薬で栽培したお茶を、潮風に当てて天日乾燥させたユニークな番茶です。風も少なく晴れた日も多い、穏やな瀬戸内地域だからこそできるお茶だと思います。豆を炒ったような香ばしさ、微発酵したがゆえの桃のような香りと余韻、そして塩っぽさをほのかに感じるお茶です。在来特有のお茶本来の甘み、香り、爽やかな渋み、三拍子そろったお茶に仕上がりました。
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