curry note on RiCE
初めてのインド、南北横断。カレー好きデザイナー、とうとう本場へ。07
夢のような時間を過ごした南インドを後に、旅の後半は北へ移動。ここからハードな時間が駆け抜けてゆくことになる…。 国内便に乗ってコチから深夜にデリーに着き、次の日の朝5時に起きて眠い目をこすりながらガイドの迎えの車へ。行きでもそうだったけど、デリーには本当に泊まるだけで観光出来なかったのが無念。 次回はオールドデリーで食べ歩きもしたい。
▲ 早朝のデリー駅。特急列車を待つホーム
▲ 車内へ駅弁を運び込む人
思っていたよりはホームや電車は綺麗。それはインドの中でも高級列車に位置づく特急だから、らしい。
▲ その名もSHATABDI EXPRESS
日本の新幹線には比べ物にならないけど、あまり危険な感じはせず。指定席なのできちんと場所も確保でき、エアコンも付いている。 私たちの目的地は聖地・アーグラー。列車で約2時間。
▲ ホテルから持ってきたフルーツなど
▲ 車内で出た軽食。多分ベジのコロッケ。Amulという牛乳はよく見かけた、大きいブランドみたい。
▲ 観光客だけでなく利用者は様々
うとうと眠っていたら到着。車内からすでに強い日差しと、外からの人間のエネルギーをものすごく感じる…
▲ 完全に晴天の様子。この外には…
▲ 客引きの嵐!
さすが観光地、ものすごい量の客引きと声の大きさ。そして完全に晴天で午前中にも関わらず既に干からびるような暑さ。 全ての荷物をバックパックに詰めて背負っていたので、これで車を予約していなかったら大変なことになっていたかも…。それでもここで付いてくれたガイドさんとはなかなか英語が通じなくて困った。 車や馬、牛、ラクダに巻き上げられる砂っぽさ、乾燥、赤茶色い町並み、ギラギラした目付きの人々。南インドの街とは180度違う、同じ国とは思えないエネルギー渦巻く場所に来た。 タージマハールを一目見るためにここに来たので、まずはチケットを買い、入り口まで連れて行ってくれるバスへ。入り口でもガイドを買って出る客引きが大量に。もしかしたら補修工事しているかも?と日本で言われていたけど、外壁を直しているのは外門だけだった、ラッキー。猿や鳥が遊ぶ外庭を通り抜け、いざ。
▲ 外門は赤い
▲ 美しい左右対称の構造
▲ あらゆる人種が集まって
▲ どん!
▲ 咲く植物も美しい
写真ではなく直接自分の目でタージマハールを見た印象としては、遠くから眺めると逆に写真を見ているようで、とても不思議だった。全てが白で出来ているため、コントラストが薄く、遠目だと紙に印刷された二次元のように、もしくは白昼夢の中の蜃気楼のように見えるのだ。北インドの強い日差しの中で、それはとても美しかった。だけど近目で見ると、そのディティールの細かさに静かな狂気を感じる。全て手作業で大理石を彫って出来ていると思うと、気が遠くなる繊細さ。ここは奥さんのために作ったお墓なので、その愛の強さを示そうとしたことがよくわかる。
▲ 細部に目が奪われる
▲ 別館的な扱いの建物は赤い。職人さんが手作業で彫りを追加していた
建物の中に立ち入るのも、段に腰掛けるのも、日本の寺院に比べたら大分自由で、木造ではなく石で出来ているので丈夫だし汚れに強いからかもな、と思ったり。 あまりに暑かったけど、建物の中の日陰は、石がひんやりして気持ち良かった。
▲ 中では素足か、靴を脱いでビニールカバーを
▲ 皆日陰で休憩
▲ モスクでお祈りする男の子
▲ 社会科見学的な小学生たち、手足なが〜〜〜い。
▲ 外の路上では馬も牛も暑さでへばっている
敷地外に出て次の世界遺産・アーグラー城へ。 下手にそこらへんのタクシーを捕まえるのも怖くて歩き移動したら、まだ正午前なのに暑さで意識が朦朧として来た… 正直ここらへんの記憶があまり無い。
▲ 城なので中に入るまで壁ばかりで日陰なし、逃げ場なし
▲ あとで写真を見返すとかなりつらそう
▲ 帝王シャーが幽閉されていた城から、自分が建てたタージマハールが見える。切ない!
▲ 自撮り大好きインド人、手〜ながっ
▲ 靴番の人
とにかく一刻も早く休むために入った適当なレストランで適当なカレーを食べる、味濃かったな〜。。
▲ 生クリームどっさり、ビリヤニは完全にチャーハンだった
▲ 多分高いよね。欧米系の観光客を次々客引きしていた怪しげな雰囲気の店内
その後ひたすら休憩し、迎えに来たドライバーにおきまりのぼったくり雑貨屋に連れて行かれ、変なマグネットとかを買ってもうギブアップ、勘弁して〜!コーヒーブレイクプリーズ!! と懇願し、ホテルの中のカフェにどうにか連れていってもらい列車の時間まで涼んだ。 さらばアーグラー、多分もう来ないよ…。
▲ ホームは寝泊まりする場所
▲ 帰りも軽食2回付き。クリームトマトスープみたいなの美味しかった
▲ ダルとベジのカレー2種、ライス、ロティ、ダヒ(ヨーグルト)
このまま列車は北の別の都市・ジャイプールへ。 テキスタイルの街で最後の日を過ごす。
- Graphic Designer
宮崎 希沙 / Kisa Miyazaki
カレー大好きグラフィックデザイナー。新宿の「curry草枕」でたまにアルバイト。東京のカレー屋さんを食べ歩いたレビューをまとめ、2010年より毎年発行しているzine「curry note」がライフワーク。自身が運営する自主出版レーベル「MESS」などで販売。
Instagram #currynoteで日々のカレー記録中。30歳を機に内臓脂肪と戦っていますがカレーは食べます。
http://kisamiyazaki.com