
ノルウェーサーモン、ノルウェーサバを食べ尽くす
ノルウェーシーフードフェス2025 開催
「ノルウェーシーフードフェス2025」が9月19日(金)〜9月21日(日)の3日間、東京ソラマチ4Fスカイアリーナにて開催された。
左からノルウェー大使館 水産部 水産参事官 ヨハン・クアルハイムさんと臨時代理大使 フレドリック・ステーンさん、日本航空株式会社 執行役員 マイレージ・ライフスタイル事業本部長 大森康史さん
今回で3回目を迎えたノルウェーシーフードフェスだが、今年はノルウェー「サーモン寿司」誕生40周年とサバヌーヴォー5周年を記念してサバヌーヴォーの寿司や炭火焼、ノルウェーサーモンのBBQに加え、初登場となるノルウェーサーモン寿司が合計5,000食無料配布された。
ちなみにノルウェーサーモンについてだが、ノルウェー政府と関係団体は、1986年から「プロジェクト・ジャパン」と銘打ち、日本向けの水産物輸出強化策を展開。新鮮な生サーモンを刺身や寿司ネタとして定着させることを狙い、生食文化の壁を越えて「ノルウェーサーモン」としてブランド化した。以来、その人気はすっかり定着し、全国の回転寿司における人気ネタランキングでは2012年の調査以来、15年近くサーモンが不動の1位を続けている。
無料配布されたサバヌーヴォーの炭火焼き
会場には、サーモン料理とサバ料理を扱う店がそれぞれ5店舗並び、お店独自のメニューを提供、来場者を楽しませていた。ドリンクブースでは、ノルウェー発の[OSLOラガー]も登場し、サーモンやサバとのペアリングを楽しむ姿も見られた。
MONICAのノルウェーサーモンフライバーガーをうけとる来場者
テーブルにはI love Seafood from Norway のロゴも
サバヌーヴォーとは、脂肪率が約30%かつ重量500g以上の栄養価が高く旬のノルウェー産であり、生のまま日本へ空輸されるブランドサバを指す。今年の“ヌーヴォー”、初ものは9月19日(金)の早朝に羽田空港に到着し、この到着に合わせていち早く「サバヌーヴォー」を味わう機会として本イベントは実施された。
9月19日の早朝に羽田空港に到着したサバヌーヴォーの初荷
ノルウェー産のサバの消費量は日本が世界1位であり、ノルウェーで水揚げされたサバの約50%が日本へ輸出されている。また日本国内のサバ市場でも、ノルウェー産が半分以上を占める。
一方ノルウェーサーモンの消費量は、かつてアジアで日本が首位であったが、2024年には中国・韓国に次ぐ3位に。しかしこれは消費の落ち込みではなく、アジア全体におけるサーモンの消費拡大によるものだと、ノルウェー大使館の水産部水産参事官のヨハン・クアルハイムさんは言う。そしてこのトレンドがサバでも起こると彼は考えている。このように日本市場をきっかけに他国が追随する背景には、海外での日本料理店の増加がある。サバを食べるというカルチャーがない土地でも、寿司や和食の広がりとともに、食文化が根付き消費が拡大していくのだろう。
こうした食文化を通じた交流は、単なる輸出入を超えて日本とノルウェーの両国関係を象徴する基盤ともなっている。2025年は、日本とノルウェーの外交関係樹立120周年でもあり、水産業が二国間の絆を強めていると、ノルウェー大使館 臨時代理大使のフレドリック・ステーンさんは言う。
サバ柄とサーモン柄のネクタイで登壇
9月27日(土)~10月13日(月)には、鎌倉エリアにて「鎌倉サバヌーヴォーウィーク2025」も開催される。鎌倉エリアの量販店・飲食店計25店舗が参加し、各店が考案したサバヌーヴォーを使ったオリジナルメニューも楽しめる。特設サイトにはサバヌーヴォー食べ歩きマップも用意されているため、参照されたい。
ぜひこの機会に旬のサバヌーヴォーを味わってみてはいかがだろうか。
イベント:ノルウェーシーフードフェス2025
公式HP:www.seafoodfromnorway.jp