香り 薫る 馨れ

香りが開く扉は、僕等を何処へ運ぶのか?


Koji TamuraKoji Tamura  / Mar 7, 2018

肌をなぞる様な潮風の香り、夏のグラウンドの土の香り、秋の哀愁漂う金木犀の香り。

日常に溢れる様々な香りは、人の心に触れる事で時間と空間を超えた記憶の旅に誘ってくれる。幼少の楽しかった記憶、過去に愛した人との時間、辛く悲しい思い出まで。様々な香りの記憶は、自分が歩んできた成長の軌跡を教えてくれる。

Tirpseというレストランでシェフになり自分のカラーを考えた時、それは必然的に『香り』になった。自分の記憶を辿る時、いつもそばにあるのは香りだからだ。 料理において香りが大切なことは誰もが知っているだろう。それでも僕は『香り』の可能性を声高に伝えたい。 食とは、料理とは生きる上で必要不可決なものだ。 そしてそれ以上に大切な人との時間や、その空間に彩りを添えてくれる存在(モノ)。

僕達は、料理と同時に時間と空間を提供している。 そしてそのすべてを結びつけるのが『香りの力』だ。 そんな『香りの力』を皆様の記憶に語り掛けるように綴っていきたいと思います。

TIRPSE
住所: 東京都港区白金台5-4-7 BARBIZON25 1F
電話: 03-5791-3101
時間: 12:00~13:00 (L.O)、18:00~20:30 (L.O)
定休: 日曜日、一度の月曜日を合わせ月5日

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