フード・イン・アフリカ

01.アフリカにおいしいを増やす


Kento SekineKento Sekine  / Apr 5, 2022

ガーナ。ガーナかぁ。Ghana??

それは多くの人にとって、パキッとおいしさをシェアできるあの板チョコのことだろう。
半世紀以上にわたって、数えきれないくらいの笑顔をつくり続ける国民的チョコレート。
銀紙をビリビリに破くあの瞬間は、何歳になっても心踊らない人なんていないはずだ。
「今年のガーナも、おいしいぞ。」と、大人の階段を登ろうとする度に語りかけてくる。

アフリカ大陸の西に位置するチョコレートの国・ガーナ。

サハラ砂漠以南のアフリカにおいて初めてヨーロッパから独立した共和制国家には、カカオやキャッサバをはじめとする農作物、
フフやジョロフライスといった伝統料理の数々、
熱狂に包まれるサッカーやアフロビーツなどなど、訪れたくなる魅力が無限にある。赤道近くの気候も相まって、最高にホットな国と言えるのかもしれない。

ぼくは今、そんなガーナという国にいる。

おいしいを増やす

ぼくは昔からどんな食べ物でも好き嫌いなく食べる。
刺身に盛られているタンポポも、旅先で出会う未知の料理も、身の回りにいる野草や虫も。

「おいしい選択肢が増えれば食事の時間が楽しくなるし、毎日の食事が楽しければ人生はより豊かになっていく。」

そんなことをいつも考えていた。

そしていつからか、自分だけでなく周りの人の「おいしい」も増やしたいと思うようになって、学生の頃には、友人に世界中の料理の魅力を知ってもらう企画を始めた。

馴染みある料理以外食わず嫌いする友人に、世界中の美味しさを知ってもらおうと始めた「食の世界一周旅行」。旅行を楽しんでいるうちに、友人の「おいしい」が増えていた。

農園に暮らしながら、おいしい食材を育てる修行もした。

アイルランドのオーガニックファームにて、野菜や果物を収穫したり、可愛がっていたガチョウをクリスマスに屠殺して食べたり、生産現場を経験した。

社会人になり、大好きなお店で、おいしい料理をつくる修行もした。

東京・六本木の裏路地に佇む1つ星レストラン[le sputnik]。フランス料理の伝統を重んじながらも、「旅の連れ」という店名の通り、個性溢れるおいしい旅に誘ってくれる。

食材としての昆虫の魅力を広げる[ANTCICADA]を、仲間と一緒に立ち上げたりもした。

コオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や、旬の虫を使った「コース料理」を通じて、地球を味わうワクワクを提供。「コオロギビール」や「タガメジン」など商品開発にも力を入れている。

そして今、ぼくはガーナでからあげ屋さんをやっている。

昨年小さなからあげ屋台を始め、現在はからあげレストラン開業と養鶏事業の展開に向けて奮闘中。

自分が「最高だ!」と思う魅力を共有して、誰かのおいしい選択肢が増えると、すごく幸せな気持ちになる。それに、未発掘のおいしさに感動することで、普段見てる世界が少し拡がっていくかもしれない。「おいしいを増やす」体験は、食に限らず、日常、そして人生のあらゆる岐路で、視点を拡げるきっかけになれるのかなと思っている。

おいしいを増やすってなんだかすごく面白い。

ぼくは、おいしいを増やすことが大好きだ。

フード・イン・アフリカ

ガーナでは、まだまだ食の選択肢が少ない。だからぼくは、ここでおいしいを増やしていきたい。
ゆくゆくはこの広大なアフリカ中においしいを増やしていくことができたら、この上なく幸せだ。

ここらのお話はまたゆっくりご紹介できればと。

この連載「フード・イン・アフリカ」では、アフリカでの食事情や農家さんの暮らしなどを通じて、「おいしい」の裏側をお届けしたり、読者さんの「おいしい」を増やしていけたらなと思っています。

RiCEで、未発掘の「おいしい」を一緒に探していきましょう。おいしいは無限だ〜

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