長崎県壱岐島の日本酒

「よこやまシリーズ」新酒お披露目会


RiCE.pressRiCE.press  / Dec 17, 2018

28年の時を経て復活した壱岐島の日本酒

12月13日、赤坂のCROSS TOKYOにて長崎壱岐島による日本酒「よこやまシリーズ」の新酒お披露目会が行われた。

麦焼酎発祥の地と言われる長崎の壱岐島では、小さな島であるにもかかわらずかつては17蔵もの日本酒蔵があった。しかし、激しい市場の変化と杜氏の高齢化により蔵は減少し、1990年に最後の日本酒蔵であった重家酒造が、日本酒造りを断念したのが境となり壱岐島での日本酒造りは無くなった。

それから23年、焼酎を作り続けてきた重家酒造の長男・横山雄三さんと次男・太男さんは日本酒造りへの強い思いから壱岐島での日本酒造り再開に向けて動き出し、山口県の澄川酒造場とともに「横山五十」を作り上げた。
それが各方面で好評を得たのをきっかけに、2018年9月に新しい酒蔵を作り、壱岐島での日本酒造りを再開させた。

今回お披露目されたのは、純米吟醸シリーズの7種類。そのうちの「純米吟醸よこやま秘蔵酒生スペシャル」の2種類は来場者のみに振る舞われた限定品であり、普段ではいただけない貴重な日本酒をそれぞれに味わった。

よこやまシリーズの日本酒は基本的には甘口で造られているため、日本酒が苦手な人でも飲みやすく、女性人気も高いそうだ。それに加え、柔らかな味わいであるために和食・洋食どちらにも合い、食中酒としても最適だという。

また、今回新しく発表された「よこやまSILVERシリーズ」は一種類をのぞき、その他全てが生の日本酒となっている。生酒は味の変化が激しく、新鮮であればあるほど味わいはフルーティーなのだそう。

▲ 「純米吟醸よこやまSILVER 生1810」を持つ重家酒造 専務取締役兼日本酒杜氏横山太三さん

よこやまシリーズの日本酒は壱岐島だけでなく、国内数百店舗の販売店やレストランにてオーダーが可能になるという。壱岐島の日本酒を復活させた横山太三さんは、「国内はもちろん、海外も視野に入れて展開していきたい」という旨を述べている。

日本酒が好きな人、そうでない人もぜひよこやまシリーズの日本酒を飲んでみてはいかがだろうか。

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