ビッラ・カステッロ社のビールが日本初上陸!

イタリアのビールで実現する、ちょっとビターな“甘い生活”


RiCE.pressRiCE.press  / Jan 23, 2026

日々の乾杯に欠かせない飲み物といえば、やっぱりビール。仕事終わりの一杯や、週末のリラックスタイムに向けて「これさえあれば」という定番を持っている人も多いはず。そんな日常の一杯を、ほんの少しアップデートしてくれる存在として、2月に日本初上陸を果たすイタリアの老舗ブルワリー「ビッラ・カステッロ社」のビールをご紹介します。

イタリアと聞いて思い浮かぶのは、州ごとに表情を変える多彩な食文化。その背景にあるのは、生活の質を大切にし、人生を主役として楽しむイタリア人の国民性でしょう。世界的なデザイナーを輩出し続ける美意識、日常の中に喜びを見出す姿勢。そんなイタリア的マインドを取り入れるように、たまにはイタリアのビールを選んでみる。それだけで、いつもの時間が少し豊かになる気がします。

さてさて「ビッラ・カステッロ社」と聞いても、まだピンとこない人がほとんどでしょう。(なにせ日本で飲めるようになるのはこれからですから)まずは基本情報からおさらいすると、ビール醸造の拠点は、世界遺産・ドロミティ渓谷の南に位置するヴェネト州ペダヴェーナ。長靴に例えられるイタリア半島でいうと、ちょうど履き口あたり”です。

「ビッラ・カステッロ社」の大きな特徴は、海外資本が参入するブルワリーも多い中で、100%イタリア資本を貫いていること。128年以上の歴史を持つ老舗であり、現在はイタリア国内にビアホールや専門店をおよそ20店舗展開。まさに土地に根差し、地域に愛され続けてきたブランドです。その姿勢は、サイクリングやマラソンといった地元スポーツイベントへの積極的なスポンサードにも表れています。

とはいえそういったストーリーや歴史、情緒に寄りかかるのではなく「常にビールのクオリティを追求しており、その姿勢は働くすべての人に徹底されています」と語るのは、発売に際して来日したジュゼッペ・ミクッチ氏(ビッラ・カステッロ社 営業部長)。その言葉どおり、麦芽やホップはすべてMADE IN ITALYにこだわる徹底ぶり。

またトリジェネレーションシステムを導入し、冷熱・電力・熱を効率的に生産したり、総出力約470kWの太陽光パネルを導入するなど、味わいだけでなく製造工程においても妥協がありません。これらの取り組みは、生産エリアであるドロミティ渓谷の美しい自然の保全を目的としており、製造プロセス全体で環境負荷を抑えるサステナブルな体制を実現しています。

具体的なビールの紹介にうつりましょう。まずは、社名を冠した定番ライン「CASTELLO」。目指しているのは徹底したシンプルさで、雑味のないクリアな味わいのビールが揃います。その哲学はエチケットデザインにも表れており、ブランド名とビアスタイル、アルコール度数と内容量のみが記載という潔さ。過度な装飾を排した佇まいには、日常のビールとしての矜持を感じます。

定番の「ラガー」を一口飲んで感じたのは、圧倒的なバランスの良さ。素材を活かすイタリア料理と自然に寄り添い、共鳴すること間違いなし。焙煎麦芽を使ったイタリア式赤ビール「ロッサ」なら、カラメルの風味と深いコクが印象的で、香ばしく焼いた肉料理やハンバーガーと好相性。若者のノンアル・ローアル志向を背景に開発された「ロー」は、軽快さと飲み応えを両立した一本で、つい何杯でも手が伸びてしまう。新しい定番候補として覚えておきたい存在です。

一方の「Dolomiti」ラインは、より本物志向のビール。流行に流されないブルワーたちの哲学と、世界遺産ドロミティ渓谷の風土が色濃く反映されています。原料はすべてイタリア産で、大麦の多くはドロミティ産。仕込み水にも渓谷の清冽な水を使用し、ドライホッピングや長めの発酵・熟成によって奥行きのある味わいを実現しています。

香り高い品種のホップで実現したフローラルさと、ドロミティ渓谷の水のコンビネーションで織りなす「ピルスナー」は、とてもまろやかでエレガントな印象。琥珀色が美しい「ロッサ」は、カラメルやベリーのほのかな甘みを感じさせ、煮込み料理や燻製肉、さらにはチョコレートなどのカカオ系スイーツを呼ぶ味わい。アルコール度数8%と少し高めの「ドッピオ・モルト」は、アロマティックなホップの香りが際立ち、ブルーチーズのようなクセのある食材と合わせて楽しみたい一本。

ビッラ・カステッロ社の本拠地であるペダヴェーナですが、人口5000人未満の小さな街です。130年近くこの地で根ざし、市民たちの喉を潤し続けてきたビールはやはり特別なもの。経営体制の変化により、かつては醸造所が街から閉鎖される危機もあったそうですが、その際に立ち上がったのが地元住民による反対運動。結果として、この美しい土地でビールづくりが続けられることになりました。

土地と人、歴史と技術。そのすべてが積み重なって生まれるビッラ・カステッロ社のビールは、単なる輸入ビールではありません。イタリアの空気や価値観をグラスに注ぐような一杯なのです。いつものビールを、このイタリア生まれの一杯に替えてみる。そんな小さな選択から、人生は少しだけ甘くなるのかもしれません。

自宅で飲むのはもちろん、気の利いたトラットリアなどで見かけることも今後は増えてくるはず。最高のイタリアンビールで、今日もサルーテ!

Text by Shunpei Narita(文 成田峻平)
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