一期一食
#22 yesterday’s dream「オレンジワインを流し込んだ夜」
昨年の話を振り返るシリーズ。
身体を鍛え始めて約3年が経っていた。免疫が結果的に高まり、基礎体力も上がり、疲れない身体になり始めたことと、大学を卒業してからの負の遺産に近い運動不足だった自分のマイナス分がやっとゼロ近くに戻ってきた感覚だった。引き続き自己研磨は頑張っていく。
コロナの月毎に変わる対応に相変わらず、ソワソワしてしまいる。コロナになって圧倒的に自分の時間が増えたことは事実で、それによって出来るようになったことも多い。つくづく、選ぶことの大切さ、選ぶことは得ることであり、失うことだなと痛感せざるを得ない。
外でご飯ができたり、できなかったり。お酒が飲めたり、飲めなかったり。疑問に思うことはたくさんあるけど、中指立てる前にそういう状況も楽しめるくらいのしなやかさが欲しいよね。もう外的要因に振り回されたくないって思ってる。ベーシストは、みんなを引き上げる存在なんだから、もっと自分の内側が強くなりたいと思っている。
その一つ流れなのかはわからないけど、郡上八幡エリアに縁があり通い始め、そこで出会った方とのつながりで、スイフトウォーターレスキューテクニシャンレベル2という国際的なレスキューの資格を取りました。スイフトウォーターレスキュー(急流救助活動)の資格で、さまざまあるレスキュー活動の中でも、もっとも危険性の高いレスキューと言われています。アメリカの消防関係の統計では、消火活動と比較して約4倍の犠牲者を出しているとも言われているのだとか。ちなみに、講習に来ていたのは僕以外、レスキューダイバー、機動隊、消防士、警察官、リバーガイドくらいで、なんでミュージシャンの僕がそこにいるんだよ状態だった。取得の背景はまた改めて。
さて、レスキューの取得は岐阜県の長良川の急流で行い、帰宅した翌日に知り合いと久々に話せる機会があったのが今日の一期一食です。駒沢にある[mezzo]です。
街中じゃなくて、住宅街のエリアにあって欲しいってみんな思っているようなお店。
穏やかで、清潔感があって、シンプルで。
ナチュールワインをいただきながら、体にも心にも美味しいアンティパストを。
柿のサラダ。パルミジャーノとトロッとしているバルサミコとの相性がたまらない。こういう料理を美味しく食べられるようになったのって、いつからだろう?大人になったもんです。
カツオのカルパッチョ。ここのワインはグラスでサーブしてくださるので、いろんなワインを沢山頂けるのも嬉しいところ。家に近くにあると、通いこんじゃう。
パスタも、量も味付けも絶妙で、会話も弾みます。
メインのお肉も。
他愛もない会話、ゲラゲラ笑って話して、美味しいご飯とお酒を飲んで。こういうことが一番幸せなんだよね。講習でできた筋肉痛と数カ所にできた青タンが残った身体と向き合いながら、人生の大切な瞬間だって思った。
さて、資格取得のときに頂いたワッペンの使い道に困ってしまい、ついついこれに貼ってしまいました。
最近は川の活動も増えているので、ととのいながら安全を確保することも頑張ろうかな笑
mezzo
東京都世田谷区駒沢5丁目17−7
Instagram@mezzo_komazawa
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
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