
庄司夏子シェフと[木内酒造]がコラボレーション
パンの端材をアップサイクルしたクラフトジン「Bé-Gin」発売
レストランやカフェでは、日々たくさんの食材が使われる。その一方で、料理をつくる過程では、どうしても余ってしまう食材や端材も少なくない。そんな“捨てられるはずだった素材”に新たな価値を与えようと生まれたのが、一つのクラフトジンだ。
きっかけとなったのは、ティファニーが日本で初めてオープンしたカフェ[Blue Box Café by Natsuko Shoji]。国内外で高い評価を受けるフレンチレストラン[été(エテ)]のオーナーシェフ・庄司夏子さんが監修を務めるこの店では、シグネチャーメニューであるアフタヌーンティーのサンドイッチを作る際、パンの切れ端が生まれるという。
パンの廃棄をどうにかして減らせないだろうか。パンを“捨てる”以外の道を模索する中で庄司さんは、パンを使って蒸留酒が造れることを知ったそう。
旬の果物を大胆に取り入れた料理や、芸術作品のような「Fleur d’été(フルール・ド・エテ)」で知られる庄司さん。食材の魅力を最大限に引き出す料理づくりはもちろん、生産者への敬意を込めて、食材を最後まで使い切ることを何よりも大切にしている。その思いが、今回のアップサイクルプロジェクトにもつながった。
パンのアップサイクルを担ったのは、茨城県の[木内酒造]。1823年創業の酒蔵として、日本酒「菊盛」をはじめ、「常陸野ネストビール」や「日の丸ウイスキー」、ジンなどを手がけてきた。その蒸溜技術を生かし、パンを原料としたスピリッツに、茨城県産の福来みかんをボタニカルとして加えることで、クラフトジン「日の丸ジン Bé-Gin」が誕生した。

ラベルデザインはクリエイティブディレクター・アートディレクターの秋山具義さんが担当。パンがジンへと姿を変えるストーリーを表現したデザインとなっており、「Bé-Gin」という名前にも、多様な素材や人の手を経て一本の酒が生まれるまでの物語が込められている。
福来みかんは、種が多く果肉が少ないことから生食用としては流通しにくい柑橘だが、香りの高さが魅力。パンだけでなく、福来みかんにも新たな役割が与えられ、これまで十分に活用されてこなかった素材同士が、一つのジンとして形になった。
蒸溜所にも足を運び、原料の状態や製造工程を確認した庄司さんは、「ラグジュアリーな食の世界の最前線で生まれる余剰資源に責任を持ちたい。そして、ラグジュアリーだからこそ、その取り組みが食の未来について考えるきっかけになれば」と語る。
気になる味わいは、パン由来のやわらかな風味に、福来みかんの爽やかな香りが重なる軽やかな仕上がり。穀物やオレンジを思わせるアロマに、スムースでクリーンな口当たり、柑橘のオイル感、ほのかな甘さとシトラスの余韻が楽しめる。
現在「Bé-Gin」が味わえるのは[ブルー ボックス カフェ]だけ。8月31日(月)までの期間限定で、1st Anniversary Afternoon Teaについてくる乾杯の一杯として、「The World’s / Asia’s / North America’s 50 Best Bars」で世界最多の受賞歴を誇る後閑信吾氏監修で「Bé-Gin」を使用したカクテルを提供している。ここでしか出会えない一杯を味わいに、ぜひ足を運んでみてほしい。
Blue Box Café by Natsuko Shoji
住所:東京都中央区銀座6-9-2 ティファニー銀座4F
営業時間:10:30~20:30
定休日:不定休
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