
根から変えるビール
パタゴニアがビールをつくる理由
パタゴニア プロビジョンズから、8月1日に「根から変えるビール」として『オーガニックラガー』が発売された。

根から。これは「根」本的に、なのか。はたまた植物の「根」を意味するのか。答えは、その両方だった。
パタゴニア プロビジョンズとは、パタゴニアが手掛ける食のコレクション。そもそも、なぜアウトドア企業であるパタゴニアが食品を作るのか。その背景には、「衣服よりもずっと頻繁に、私たちは食べ物を選ぶ。その日々の選択から、環境に働きかけよう」という考えがある。
このオーガニックラガーは、リジェネラティブ・オーガニック認証ライ麦をはじめとするオーガニック原料を使用。その中でも鍵を握るのが、「カーンザ」という多年生穀物だ。毎年植え替える必要がなく、その根は地下約3メートルまで伸びる。
土壌を固定して侵食を防ぐカーンザは、土の構造を整える。つまり「根から変える」は、決して比喩ではない。

Photo Credit: Amy Kumler©2026Patagonia,Inc.
そしてリジェネラティブ・オーガニック農業とは、周辺環境や生物の多様性、土壌の健康を修復し、動物福祉と労働者の人権に配慮した農業を指す。
つまり、「土壌の健康と土地管理」、「動物福祉」、「農家と労働者に対する公平性」の3つの柱をすべて満たして、はじめて認証される。こうしたリジェネラティブ・オーガニックの考え方は、衣類・食品ともにパタゴニアの中核を成している。
選ばれたスタイルは、日常の食卓にもなじみやすいラガー。カーンザ由来の大地の香りとナッツのような味わいに、軽やかでキレのある飲み心地を楽しめる。

Photo Credit: Amy Kumler©2026Patagonia,Inc.
「新しいジャケットは5年か10年に一度しか買わない人も、一日三度の食事をする。我々が本気で地球を守りたいのなら、それを始めるのは食べ物だ」というパタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードさんの言葉のように、ビールを飲むという日々の選択が、地球環境だけでなく社会環境にもつながっていくなんて、なんだか得した気分。
「根から変えるビール」、その“根”を伸ばし、張っていくために、今日もプシュッと。
カバー画像 Photo Credit:Taro Terasawa©2026Patagonia,Inc.
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