きょう何食べた? #8 世田谷(経堂)編

[paccai]店主・田坂真人さんの昼ごはん


RiCE.pressRiCE.press  / Jun 19, 2026

「きょう何食べた?」は、東京のフードカルチャーシーンで注目を集める人たちに、ある一日の朝、昼、夜ごはんを紹介してもらう連載企画。食べ物だけでなく、その人のライフスタイル、街との関わり、仲間との時間など、“人と食と街のストーリー” を浮かび上がらせます。第8回は永福町のカレー店[paccai]の店主・田坂真人さんが登場。馴染みの世田谷(豪徳寺、経堂、千歳船橋)エリアを巡りました。

[お蕎麦のしらかめ]の出汁巻きとつけそば鴨汁

まずは出汁巻きを味わい、その後につけそば鴨汁をすするのが田坂さんの定番。ぷるぷるのだし巻きと、香り豊かなそばに、鶏のつみれや生姜、エリンギ、なめこ、揚げなすなど具材がたっぷり入った鴨汁を合わせる。どちらも店を訪れたら外せないメニューだ。

[しらかめ]さんも、千歳船橋に住んでいた頃から通っている大好きなお店です。年越しそばは毎年必ずこちらでお願いしていますし、それ以外の時期にもよく来ています。ご夫婦のほんわかした人柄が本当に素敵で、いつも癒やされるんです。僕も妻も音楽が好きなんですが、ご夫婦も音楽好きなので、来るたびにいろいろ話が弾みます。波長が合うのかもしれませんね。

普段のお昼ご飯は、自分で作ることもあれば外で食べることもあります。町中華も好きですし、知り合いのカレー屋さんに行くこともあります。家で作るならパスタが多いですね。冷蔵庫にあるものでさっと作れるので。あとは親子丼もよく作ります。卵とじ系が好きなんですよ。お昼はしっかり食べたい派です。

このお店に来ると、まず出汁巻きは必ず頼みます。ぷるんぷるんで、つやつやで、本当にきれいなんです。熱々のうちに、まずはそのまま食べて、そのあと大根おろしを添えていただく。それからおそばに向かうのがいつもの流れですね。薄味すぎず、ほどよい塩気があって本当に美味しい。

おそばは毎回いろいろ迷うんですけど、結局つけそば鴨汁を選ぶことが多いです。そば粉の香りがしっかり感じられるし、麺の細さや茹で加減が本当に好みなんですよ。噛んでいる時の心地よさがあって、食べ終わる頃には温泉に浸かった後みたいな満足感がある。体にじんわり染み渡るような感覚があります。

鴨汁には、具材もたっぷり入っていて、それも嬉しいポイントです。特につみれに入った生姜の風味が好きなんですよね。夜に来る時は日本酒を合わせることもあります。最近は天ぷらも始まっていて、それがまた最高なんです。そば前の盛り合わせなんかも本当に美味しくて、つい長居してしまいます。

このお店は、ご夫婦の人柄だけじゃなくて空間も好きなんです。流れている音楽が毎回違っていて心地いいし、店内には絵や工芸品がさりげなく飾られている。ご夫婦が旅先で見つけてきたものや、奥さまが描いた絵もあって、いい意味で整いすぎていないんです。その自然な居心地の良さも、何度も通いたくなる理由のひとつですね。

熱々の出汁巻きを頬張り、あっという間に完食。「幸せです」と思わず声がこぼれるほどのお気に入り。

ゆっくりとそばを味わう昼下がり。慌ただしい日常の合間に訪れたくなる、穏やかな時間が流れている。

店主の広沢さん夫妻との会話も、この店に通う楽しみのひとつ。日々の出来事を語り合いながら過ごす時間に、田坂さんはいつも癒やされている。ご夫婦の穏やかな人柄も、この店の大きな魅力だ。

お蕎麦のしらかめ
東京都世田谷区経堂1-27-13
11:30-20:30(売り切れじまい有り
火曜定休 不定休あり
IG @shirakame

Model by Masato Tasaka(モデル 田坂真人)IG @tapi_cc
Photo by Misa Shimazu (写真 島津美紗)IG @smzms_620
Text by Shingo Akuzawa(文 阿久沢慎吾)

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