一期一食
004. NEXT JIROにノックアウト
兄のような存在がいる (実際は僕は一人っ子なんだけど)。生意気盛りの若い時からずっと可愛がってもらい、気付けばお互いにいい歳になってしまった。そんな兄が知らぬ間に和牛の人になっていた。しかも、マフィアになっていた(笑)。久々に連絡を取り、食べに行かせてもらったら、和牛のコースではなくラーメンで。それがまぁ度肝を抜かれたのです。
海外の著名レストランや肉屋から「MASTER OF WAGYU」の名で呼ばれる浜田寿人さん(兄)と、堀江貴文さんが『ニッポンの和牛を世界へ!』をコンセプトに立ち上げた和牛ユニットWAGYUMAFIAのプロデュースによる、とんでもなくDopeでパンチ力抜群のラーメン「WAGYUJIRO BY MASHI NO MASHI」を食べに行きました。
お店でまずオリジナルビールをオーダー。柚子のIPAで美味しいなぁって思ったら平和酒造が作っているクラフトビールだった。ラーメンにもすごく合う。
「WAGYUJIRO マシのマシ、いってらっしゃい!!!」と野太くて威勢のいい言葉でサーブしていただき、いざ実食。
スープはあの「尾崎牛」を中心に和牛骨を24時間炊き込んだ「牛白湯」。そこに二郎系ならではのカネシ醤油、脂は最高級神戸牛から。牛チャーシューは尾崎牛と神戸牛の雌のウデ肉をまるごと煮込んだもの。とにかく世界最高峰、究極のラーメン!
出てきたラーメンは見た目はあのオマージュだが、香りは澄んだ牛香がする。スープは濃厚でうま味十分。たっぷりシャキシャキもやしに生刻みニンニクがレンゲ山盛り一杯。
「あー、もう最高だ。」
超分厚くて柔らかい上質和牛チャーシューが2枚。絶妙な柔らかさ、そして牛肉のうまさがほとばしる味わい。肉汁も特注の太麺によく絡む。楽しくて面白くて、そしてしっかり美味しいラーメンだった。日本でも限定で食べられるそうです(お店は会員制)。
WAGYUMAFIAは海外にお店があるだけでなく、ワールドツアーと称して世界中でポップアップを開催しています。SNSの情報を追って感じたことは、物事を前に進めていく革新的な姿勢。サウジアラビアにおいて男女が平然と並んで食べている光景がうまれたり、建国以来はじめてノンハラル和牛の輸入許諾を取ったり。宗教上の理由で今までラーメンを食べることを諦めていた方でも安心して食べることができる。日本にいると感じることが出来ないことも世界に行くとまた新たな価値を生む。改めて兄の偉大さを感じた次第です。
WAGYUMAFIA
堀江貴文と浜田寿人による和牛プロジェクト。
現在国内だと赤坂2店舗・西麻布に店舗を構える。海外で香港にも。
同プロジェクトが仕掛ける、中目黒にある和牛カツサンド専門店[WAGYUMAFIA THE CUTLET SANDWICH]はエントランスフリー。会員希望の方はこちらから。
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濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
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