一期一食
#54「店主の人柄のような一杯」
もう何年前なんだろう。地元にある、ライヴが出来るカフェがあって、そこに「ラーメン」の暖簾が急にかかってた。お店が可愛いので、たまに撮影とかでも使われているお店なんだけど、その日はリハに行く前で、なんか食べてから行こうかなと思ってたから、ついつい挨拶がてら中を覗いたら、本当に間借りでラーメン屋さんになってて驚いたのを覚えています。運良く一番客になり(実はそういうこと多いんだよね、人生で)、店主の方とはそれ以来家族みんなお世話になっています。いろんなエリアでお店を出しながら、自分のお店を開いたのが約5年前。場所は変われど、そのラーメンが食べたくていつも通ってしまいます。外食の頻度は以前よりぐっと減ってはいるけど、だからこそ行く店はやっぱりこだわりたいし、大切にしたい。僕が通い続けている数少ないラーメン屋さんが今日の一期一食です。世田谷の馬事公苑にある[RAMEN CAFÉ de IINO.]です。
店主の飯野さんは有名店で修行をされてから自分のお店を出され、ご自身の病気の経験から、体にもいいし、味ももちろんしっかりしたラーメン作りをずっとされてきました。ほとんどのラーメン屋さんは特徴的な一杯を求めに行くことが多いと思うんだけど、このお店は全部本当に美味しいから毎度迷っちゃう。あれが食べたいから行くラーメンじゃなくて、飯野さんのラーメンが食べたいから行くお店なんです。もちろん大変なのはわかっているけど、軽やかに美味しいラーメンをたくさん作れるのってやっぱりかっこいいと思う。
そういうラーメン屋さんって少ないからそれも楽しいんですよ。お店を今の場所に出されることを聞いた時に、味にストレートに向き合う方だから結構ストイックなお店になるのかな?と思ったらカフェの佇まいを持ったお店だったから本当に意外だった。でも、そのバランスが飯野さんっぽいなとも思った。クラフトビールやコーヒーやブラジルプヂンも美味しいよ。カフェとしてもいい。そんなことできちゃうんだなって。
先日、実際にクラウドファンディングにチャレンジして、成功しています。
もちろん支援して、そのラーメンを食べに行きました。
何故かポップすぎるんだけど笑「カラダにIINO」。
詳しくは、クラファンのサイトを読んで欲しいのですが、高タンパクで糖質も抑えてあるので、トレーニング中でも食べられるし、味も一切妥協しないし、食べごたえもあった。何度も我慢しないで食べられるラーメンだ。僕の好きな食材が使われているので、嫌いになるわけなく、一気に平らげたよ。
こうやって記事を書いていながら、次はいつ行こうって考えながら書いている。そういうお店です。
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
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