はじめに

創刊3周年を迎えたRiCEがナビゲートする、世界のフードカルチャーを体感できる新たな試み、「Food Innovation Trip」をスタートします。第一弾はベルリンを巡る旅。世界最大級のオーガニックフード国際見本市「ビオファ(BIOFACH)」の視察を始め、最先端のフードシーンに触れられる貴重な機会となるはずです。

ベルリンが世界から熱い注目を浴びはじめて、どのくらい経ったでしょう。
世界中からアーティストやイノベーターが集まるカルチャーの発信地となって久しいこの街ですが、ベルリンが注目を浴びる理由はその文化的側面に留まりません。
多様性、持続可能性などの社会課題に向き合う都市づくり、そしてその解決を志す数多のスタートアップ企業の牽引によって、未来のあるべき社会像に向かっていままさに変革を続けている、世界随一のイノベーティブシティなのです。

食分野においても、その変革は目覚ましい。植物だけで命をつなぐヴィーガンの思想を、楽しく、豊かに受け入れて発展した外食産業。サステイナブルな食のあり方と向き合い、自然の生成を人工的に生み出すことに成功した食のスタートアップ。思想と情熱を持って、街のあり方に向き合う個性的なマーケット・コミュニティの数々。社会が抱える課題に対して、様々なクリエイティビティをもって立ち向かう。それがベルリンのフードカルチャーといえるでしょう。

いずれにせよ、ここにしかない“食のあり方”が存在していることは間違いありません。美味しく、新しく、刺激的な街をとことん味わい尽くすこの旅が、来るべき2020年代のフードシーンを見通す大きなヒントをもたらしてくれるはずです。


ツアー概要

新たな食文化の兆しをとらえる、4泊6日のツアープログラム。帯同するプロフェッショナルとともに、3つのプログラムを通してベルリンの食文化への理解を深めながら、新たな視点を発見していきます。

BIOFACH視察
フードセッション

プログラムの目玉は、世界最大級のオーガニック見本市ビオファの訪問。3000社以上の出展、150のカンファレンスをフードカルチャーの専門家と共に巡り、オーガニック界隈の最先端をのぞく。ベルリンはSDGsの課題意識を強くもった街。オーガニック、地産地消をフィロソフィーとするスーパーや、製造過程の透明性に徹底した肉屋、廃棄食品を用いたレストランなどの訪問を予定。またベルリンは “起業都市”という異名も持つ。世界から注目を浴びる食分野のイノベーションをリードする最先端企業を視察予定。視察により知見を広げるだけでなく、これらのプログラムに帯同するプロフェッショナルたちとのディスカッションを通じて、多角的な視点から理解を深める。

ツアースケジュール : 2020年2月12日 ~ 2020年2月17日、6 日間
旅行代金 : 大人お一人様 99 万円 (予定)
※ 燃油サーチャージ、空港諸税が別途必要となります。

申し込み期間 : 2019年11月1日 ~ 2019年11月27日
旅行条件 : 募集人員 20 名、最少催行人員 15 名

帯同するプロフェッショナルたち

 

プログラム詳細
■BIOFACH(ビオファ)視察

3,000社近くが出展、50,000人以上が来場する、世界最大規模のオーガニックフード国際見本市。2020年が通算31回目の開催となり、世界40カ国のメディア関係者集うことからも、注目度の高さが伺える。展示ブース、メーカー限定ラウンジ、飲食スペースなど内容も充実。また、150以上のカンファレンスが開かれており、最新のマーケットデータや研究成果など、今のオーガニック業界をとりまく状況を詳しく知ることができる。2020年には会場となるホールを2つ追加するなど、さらなる拡張が見込まれている。

 ※見本市参加には名刺が必要となります

公式サイト : https://www.biofach.de/en


■マーケット視察

ベルリンはSDGsの課題意識を強くもった街。オーガニック、地産地消をフィロソフィーとするスーパーや、製造過程の透明性に徹底した肉屋、廃棄食品を用いたレストランなどへの訪問を予定。

Markthalle Neun

1891年にベルリンに創設された「オーガニック食品、地産地消、世界中のグルメ食品」をコンセプトとするマーケット。食料品の生産と販売に加えて、地元住民のイニシアチブのもと、栄養、都市、農業、生物多様性、環境など多種多様なトピックを扱うプロジェクトのプラットフォームとなっている。2009年から2011年の間に、地元住民の支援を受け、スーパーマーケットセンターへの転換を回避した過去を持つ。

Kumpel&Keule

食肉加工品の透明性を徹底的に追求し、加工工程がすべて丸見えのガラスでできたお肉屋さん。フィールド(農場)からプレート(食卓)までの総合的な品質を追求することに情熱を持ち、透明性、職人技、肉の起源、そして何よりも味わいを追求している。創設者の精肉加工に対する哲学的な姿勢が伺える、クリエイティブなブッチャー。

Bio Company

ベルリンにはオーガニック認証のついた製品だけを扱うスーパーが沢山あるが、そのなかでもシェアNO1と言われるのがBio Company。オーガニックへのこだわりだけでなく、地産地消にも力を入れており、地元の生産者とパートナーシップを結んでいる。また、包装廃棄物を回避する仕組みなど、最新の持続可能な基準に従って、売り場からロジスティクス、オフィス管理が設計されている。

Holzmarkt

「自然、経済、文化を考え、生活と仕事の創造のためのオープンなエコシステムを作成する」という理念を持つ都市型エコヴィレッジ。住居やイノベーションハブ、クラブ、幼稚園などの複合施設のほか、スタートアップのインキュベーション施設が順次創設されており、電力はすべてソーラーパネルなどの自然エネルギーで賄われている。創設者達はネオヒッピーと呼ばれ、世界中の投資家や個人から資金を調達し、政府や大企業と丹念に交渉する姿は新たな起業家像となっている。

※上記のような場所を視察予定

■スタートアップ視察


ベルリンは “起業都市”という異名を持つことをご存知だろうか。年間500社のスタートアップが生まれていると言われ、世界中から注目を浴びている。その中でも、食分野のイノベーションをリードする最先端企業を視察予定。

infarm

ベルリンを代表する食のスタートアップの一つ。モジュラー型のヴァーティカルファーム(垂直農法)で、1年中、レタスやハーブなどの野菜を栽培。スーパーやレストランに対しB2B型屋内農場を提供している。

Berlin Organics

アサイー、チアシードなどのスーパーフードを粉末状にし、複数のスーパーフードやプロテインと混合し、カラフルな容器に入れて販売するスタートアップ。フェアトレードを掲げており、同社の製品はすべて有機食品が原料となり、開発途上国から仕入れられている。

Sustainable Food Academy

ベルリンに本拠を置くサステナビリティ指向のコンサルティング機関。食品業界の未来に向けたトレンド設定の戦略やコンセプト設計・開発を行っている。具体的にはアドバイザリー、教育支援、ネットワーク形成、各種イベントやフードツアーなどを行っている。

ATLANTIC FOOD LABS

食のスタートアップ支援のローンチパッド。フードイノベーションにおいて最も革新的なポートフォリオを確立していると言われている。シード段階から投資してスクラッチから支援を行っており、スタートアップのエコシステムを形成している。現在25社の食品会社がポートフォリオに含まれている。

※上記のような場所を視察予定

■フードセッション

 

無論、食を理解するために「食べる」以上の方法はないだろう。ミシュラン認定、オーガニック×ファストフード、廃棄食材活用など、独自のフィロソフィーに忠実なレストランで、食の専門家やマーケッターなど帯同するプロフェッショナルとの、実食しながらのディスカッションを予定。

GOOD BANK

”Vertical-Farm to Table”をコンセプトとするレストラン。infarmの店内垂直農場で栽培した野菜、動物福祉を尊重する厳選された農場から仕入れた食肉など、こだわりを持った食材が使用されている。

RESTLOS GLÜCKLIGH

大手オーガニックスーパーチェーンから週に2回提供される、廃棄処分されるはずの食材を活用して料理を提供するレストラン。スタッフのほとんどがボランティアとして働いている。

Nobelhart und Schmutzig

”ベルリンのNoma”と呼ばれる実力派レストラン。何の変哲も無いビルの一階に隠されたファンシーな空間で、ミシュラン星付きの料理を楽しむことができる。

Witty’s

ベルリンっ子に愛される、クラシックなファストフード。全てオーガニックで提供されている点にもドイツのこだわりを感じる。

※上記のような場所を視察予定

お申し込み/問い合わせ

申し込み締め切り:2019年11月27日
※20人を超えた場合先着順となります。

お申し込みはこちらから
※PDFファイルが開きます。

お問い合わせ:rhj@jtb.com

企画協力 : ライスプレス株式会社、株式会社博報堂
旅行企画・実施 : 株式会社JTB

[旅行について]

株式会社JTB 虎ノ門第三事業部
〒100-6051
東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング23階
TEL:03-6737-9303 /FAX:03-6737-9306
営業時間:月~金 9:30〜17:30(土・日・祝祭日 休業)
総合旅行業務取扱管理者:押田 圭輔
担当者:営業第四課 小原 大夢/宍戸 悠
E-MAIL:rhj@jtb.com

※こちらは募集パンフレットではなくツアーの告知となります。
各種お問い合わせ、お申し込みに関しましては「株式会社JTB 虎ノ門第三事業部」までご連絡ください。

インターネットであらゆる情報が手に入る今、体験・実感した経験の重みは、あらゆる情報に勝る。このプログラムでは、実際にベルリンの街に立ち、そこに漂う空気、垣間見える人々の生活に触れながら、フードとカルチャー、そしてイノベーションの最先端に身を投じる体験を提供する、完全オリジナルツアー。せっかくの旅が「見て終わり」ではもったいない。旅程の全ては、食の専門家、マーケッター、クリエイターなど、様々な出自の専門家が帯同し、多角的な視点から事象を捉える環境が用意されている。視察だけでなく、彼らとのディスカッションからも新しいインスピレーションが生まれるかもしれない。

この旅は、触媒である。

参加して終わるのではなく、そこからすべてが始まるのである。五感で感じたことを、言葉にして、伝えあう。対話を重ねることで得た新たな視点や気づきもって見渡す世界は、これまでと違って見えるはずだ。

 

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